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10年前の4月

ちょうど今から10年前の今頃の出来事です。

息子は中2の新学期が始まり1週間登校したあと、次の週は1週間連続して休み、翌週は登校、その翌週は連続して1週間休みゴールデンウィークを迎えました。

本人は最初は「頭が痛い」、次は「お腹が痛い」と言っていました。
今まで1〜2日体調不良で休むことはありましたが、1週間連続して休むことはありませんでした。
1週間おきにという変則的な休み方に違和感も感じ、よく考えてみると春休みも塾の春期講習を休んだり、その前の3学期も体調不良を訴え1~2日休むことが数回ありました。
胸の奥に鉛がつかえているような感覚に襲われました。

ゴールデンウィーク中、息子は自室に閉じこもりきりでした。何も話しません。表情、様子があきらかにおかしい。
これはただごとではないのではないか、思い違いであって欲しい。
そう思いながら過ごしていました。

そしてゴールデンウィーク明けから動けなくなりました。朝、声をかけると布団にくるまり固まっていました。
昼夜逆転。食事は自室に持って行っていました。
 
その頃、主人は単身赴任をしていましたが息子の様子を伝えるとすぐに帰って来てくれました。

息子を呼び、なぜ休んでいるのか、体調が悪いのか、学校で何か問題があるのか聞いてみましたが、
「何もない、明日から行く」と言いましたので見守ることにしました。

翌朝、息子はいつもの時間に家を出ましたがしばらくすると帰って来て自室に入っていきました。
登校途中で帰って来たようでした。

主人が息子の部屋に入って行き、息子と口論となりました。
息子は部屋の壁をガンガン打ち付けて穴があき、拳が血だらけに。
そして号泣し「もう死にたい」とベランダに走って行きました。
私も泣きながら息子の後を追いかけてとめました。

「とにかく落ち着いて話そう」時間をおくと息子も気持ちがおさまってきたようで「明日から行きます」と言い翌日から登校しました。
ですが、その週末に主人が赴任先に戻ると、それからはもう自室から出てこなくなり学校にも行かなくなりました。

息子をみていると、この状態から立ち直る姿が想像できませんでした。
いつまで続くのか、、、1年、2年、いやもっと?5年、10年と経過したらもう戻れないのではないか。
目の前の出来事が信じられず混乱するなか主人と相談し、以前から耳にしていた復学支援をお願いすることにしました。

 
不登校復学支援

息子が不登校になる1年程前、思いがけなく不登校の復学支援機関があることを知りました。
その復学システムについて伺う機会があり、そのような支援があることに驚きました。
それまで全く知りませんでしたし、もちろん我が家に関係があることだとは考えてもいませんでした。
でも、とても素晴らしいシステムだと思いましたので、親としての知識として知っておきたいと思いました。

この時、近い未来にまさか自分の息子が不登校になり、本当にお願いすることになるとは夢にも思っていませんでした。
その時私が知った復学支援機関は「不登校復学支援グループ エンカレッジ」さんです。
https://www.enc.co.jp/

ホームページからメールで相談をしましたところ、
我が家の息子は中学生でしたので中学生専門の機関を紹介してくださいました。

「不登校自立支援センター ファーストホームエデュケーション」です。
 
すぐに代表カウンセラー 藤本琢先生のご本を読ませていただきました。
これだ!と思いました。
「子供のために流す涙がまだあるのなら、きっと子供を助けてあげられるはずです」
その言葉に希望と力をいただきました。
そして、藤本先生とお電話が繋がり初回インテークを受けさせていただき、支援をお願いすることができました。
その後、上野先生が代表理事をつとめられる「家庭教育推進協会」が設立されました。
当時の我が家のように深く悩み、どうしたら良いのかわからない御家庭の相談に乗ってくださる機関です。
来月、来談カウンセリングが開催されるそうですので、あわせてお知らせさせていただきます。
初回は無料、2回目以降の方は有料です。
【大阪】5月17日(金)
【関東】5月23日(木)

息子も、家庭教育推進協会からメンタルフレンドの先生を派遣していただき支えていただきました。

手のかかる息子を諦めずに、本当にありがとうございました<(_ _)>