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子供たちに残してあげられるもの

復学支援をお願いする際

主人と私がいつか先立った時、子供達に遺してあげられるものは何かを考えました。

我が家はサラリーマン家庭です。
遺してあげられるものといったら
今、住んでいる住まいぐらいかなとぼんやりと考えてはいました。
ささやかですが、夫婦二人で働きコツコツとどうにか手が届くかという時期に手に入れました。

息子が不登校になって夫婦で話し合い改めて深く考えました。
たくさん話し合いました。

お金や家などの資産、勿論それは現実的に考えてないよりあった方が助かると思います。
でも、もっと大切なのは自分で生きていく力だと思いました。

学校という場で社会に出る訓練をさせていただき、社会的に自立させてあげたい。

娘は娘の人生を 
息子は息子の人生を
それぞれ自分で考えて自分で確立していく力を遺してあげられたら、と思いました。
それは今も変わらない思いです。

子供達がいつか親になれた時、自分達の子供にもその思いを抱いてくれたら嬉しいです。


我が家の分析

初回インテークを受けさせていただき正式に支援をお願いしました。
そこからプロファイリングへと進みプランを立てていただきました。

本人の性質、これまでの経緯、主人と私が育った環境、兄弟の性質など、我が家のデータをお渡しし、
藤本先生から個別指導をいただくことになりました。


それまでの息子はいわゆる良い子という認識でした。
毎日、基礎正しい生活、勉強もして、習い事も頑張ってました。
お友達にも恵まれてトラブルもなく、順調だと思っていました。
中学2年になり突然不登校になってしまいましたが、何故なのかまったくわかりませんでした。

ですが、先生に分析していただくと問題点がみえてきました。


我が家は、息子が中学入学を機に赴任先から引っ越しをしてきました。
主人は赴任先に残り単身赴任となりましたので、別々の生活でした。
中学に入学して1年間は特に問題なく楽しそうにみえました。
1年間はどうにか頑張れだけれど、2年生からはもう無理だった。
「新しい環境への不適合」が一年後にあらわれたということでした。

2年生からクラス変えがありました。
1年生で友達作りや勉強と頑張ったのに、また頑張らなきゃいけないのか?という感覚ということでした。
わかるような気がしました。

家庭内では
「両親連合が確立できていない」
「子供上位で家庭内の順列の崩れ」「過干渉・過保護」など、問題点が浮かび上がり、どれも決定的ではないけれど、どれもゆるい感じであてはまるということでした。

両親連合と順列については、父親が単身赴任で不在ですので確立が難しかったです。
本来なら父親不在であってもなくても登校には関係ないはずなのですが、息子には影響が大きかったようです。

過干渉、過保護は思い当たりました。
何でもどんどん進めていく娘に比べると、ゆっくりのんびりとしている息子ですので、親が埋め合わせをしなくてはと思っていました。
特に勉強に関しては頼まれてもいないのに教えていました。

本人については、際立った特性が見当たらず自主性が全くみえてこない、ということでした。

当時は理解できませんでしたが、今はわかります。
小さなころから自分で決めたことがあまりにも少なかったと思います。
自分で決められることは自分で決めさせてあげれば良かったと思います。

それから、これはかなり息子にとっては大きかったことだと思うのですが、
ポジショニング取りの失敗もご指摘いただきました。
学校、クラスの中でこうありたいという自分と、現実の自分とのギャップを受け入れられない部分があったようです。
「こんなはずじゃない」と思っていたのではないか、とのこと。

最近よく耳にする「スクールカースト」とか「一軍、二軍」ということですね。
はっきり意識したことはなかったのですが、確かに大昔からあったことだと思います。

誰しもが自分に都合の良い環境で過ごせるわけではなく努力したり我慢したりするものだと思うのですが、
それが休みに結びつくのが息子の特性だということも理解でき、とても納得しました。

このように分析していただくと、自分自身も少し冷静に家庭や息子を捉えられるようになりました。

こうして分析していただき、学校との打ち合わせ、復学日の設定、そして「家庭教育」へと進みます。


息子が引っかかっていたポジショニング取りですが、その後をみていくと徐々に満足を得られていたようです。

会社では成功している様子が息子と話しているとわかります。

学校生活の中で失敗しながら学んでこれたことが成長に繋がっていることを実感しています。

研修も終わり現場での実務もスタートしました✨
引き続き見守っていきたいと思いますm(__)m