· 

『会話ノート』



考えさせられる毎日が続いています。


不登校経験のある子を持つ親として。
子供と共に社会的自立を目指してきた経験を持つ親として。
選択肢の1つである『復学支援』というシステム。
 
その支援を実際に受け、また家庭教育を続けてきた経験をとにかくお伝えさせていただこう。

そう改めて思います。


家庭教育の大きな第1歩

家庭教育で、すぐに取り組んだのは会話法です。

先生方が状況把握をする為にも
会話ノートに家族の会話を毎日ありのまま書いていきます。

今回の記事にあたり我が家のノートを改めて読み返してみました。

「こんなこと言ってたんだ!本当に私なのか?」と思ってしまいました(^^;
これを先生に読んで添削していただいていたかと思うと、本当に申し訳なかったです(>人<;)

でも、それは、
自分とは思えないほど今の私自身が変わった、ということなのだとしみじみ感じました。

ノートは最初、先生に添削していただきます。

ノートだけでは間に合わないので同時にメールでも会話を報告します。


電話でのご指導もありました。

例えばですが、
学校訪問の申し出で、担任の先生への伝え方をどのように伝えたらいいのかわからず電話でご相談させていただくと、
「じゃあ今練習してみましょう」と、その場でロールプレイングしてくださいました。
最初は、それがロープレだとも気づかずにいましたが、後からわかってきました。

テクニックはロープレで磨いていくことができることも実体験の中から学びました。


会話ノートの書き方

私の場合は写真のようにA4リング綴じを使用しました。
狭い場所で書きやすく、また1冊しか持ち歩かなかったのでリング綴じにしましたが、ノート綴じの方がかさばりにくく見開きもしやすいとも思います。

いずれにしても、自分が書きやすいノートでいいと思います。

1ページを3等分、
日付、会話、添削欄にわけて書き込んでいきます。

会話ノートはお昼休みを利用して書くことが多かったです。 

目まぐるしい日々、ノートを毎日書くことが難しかったので、ノートに直接書く前にカレンダーに下書きをしていました🗓 

月のカレンダーを1枚ハンカチのように折りたたみ、ポケットやバッグの中に入れて持ち歩いていました。
ポイントになる会話を家では洗面所やお台所のすみで、会社では朝始業前やお昼休みなどにちょこちょこメモしておいて、溜まりすぎないうちにノートにまとめていました。 

ノートは支援中、毎日書きました。 
最初はいつまでどう書くのかわかりませんでしたので先生に伺いましたら
「書くのがつらくならないくらいに」ということでした。

どうゆうことかわからなかったのですが、考えながら書いていくうちにそれは自分で決めていいことだということがわかってきました。 

 
セルフチェックで実力アップ


しだいにセルフチェックができるようになりました。 

『会話法』をはじめ家庭教育が身についてくると自己添削ができるようになるんです。

指示、命令、提案していないか。
本人に考えさせてあげられているか。

会話法に基づきながらノートを読み返していくと、
「親の意見を押し付けているな」とか
「一旦受け止めるの忘れてたな」
「この言葉が反発を誘発してたなぁ」とか。
「これはここまででとめておいて良かった」
「アイメッセージを使ってうまく伝えられたな」といった感じでわかってきました。

それから、会話量。
ノートをパッとみて、家族の中で誰の発信が多いか分量がわかります。
「母がしゃべりすぎだったな」とか
「ここの1行は余計なことだったな」などと振り返ることができるようになりました。

理解が進むと「この言葉にこうこたえると何と返ってくるか」が考えられるようになりました。
子供達の特性、口癖もわかってきます。

『問題所有の原則』に当てはめたり、必要な時に『自己肯定感』を高める言葉がけである勇気づけになっているかどうか、ネガティヴ→ポジティブに変えていけているか。

わかる感覚がだんだん早くなるのも感じました。
後から読み返さなくても、その場でわかるようになり、それが発信する前にわかるようになりました。

言葉や言い回しをストックして、
必要な時に咄嗟に出てくるようにもなりました。

ノートだと、すでに起きたことを後から添削することになります。
この、振り返りを今後の会話にいかしていくことがとても大切だと思います。

家庭の中で自分で気がつかないと変われないということが身にしみてわかるようになったからです。

家庭内の会話をTPOに合わせて
その場で変える、
または発信する前にこう話そうと決められるようになると実践での失敗が減り、家庭内の雰囲気も変わっていきました。
背景を考えないと会話は思わぬ方向に進んで行きます。

各ご家庭のご指導をされる専門の先生方には本当に頭が下がりますm(__)m


ぶれない対応

藤本先生のご指導では
支援当初や必要な場面に応じて発信する前に「こう話しましょう」と事前打ち合わせをします。

例えばですが、

自室に引きこもり中の息子が突然部屋から出て来た時などは、離れて別の場所から状況をメール連絡してどうしたらいいのか会話も含めて対応を伺います。

すぐに対応が必要な場合はお返事もすぐにくださいますので、そのご指導通りに対応します。

私が受けた時代の学校授業は
座学→実践→議論、という流れでしたが、

先生のご指導は
実践と座学が同時進行している感覚でした。

最短で復学し短い中学校生活で高校入試まで進んでいくわけですから、対応が必要な場面も多かったです。

昼夜逆転、生卵やペットボトルを投げたり、夜中に突然パソコンの画面に彫刻刀をさしたり、壁に穴をあけたり、部屋の中をめちゃめちゃにしたり、ベランダから外を長時間眺め続けたり、いろいろな場面を思い出します。
 
我が家の場合、会話法ですぐに何とかなる問題ではありませんでしたが、状態が回復してくると会話法がいきてくることを感じました。

上の娘への効果はすぐに実感することができました。


今は、たまーにですが連絡事項があり子供達とやりとりするLineが楽しいです。

今でもやはり会話法を意識して守り続けています。

子供達が自分で考えてこたえを出すことが出来たときは、何とも言えない喜びを感じます。
アイメッセージも上手に使い
最後は「よろしくお願いします」「ありがとう」も言えてます。

Lineでも会話ノートの成果、子供達の成長を感じています✨
 
会話ノートは会話法を頑張った証。
 
ノートも「我が家のやり方」
自分自身が気がすむまで書いて良かったと思っています(^^)