思わぬ事態で多くのご家庭がお子さんと一緒に過ごす時間が増えていると思います。
私達は支援の中で『リスク回避』についてご指導いただきます。
子供が失うと危険な最低限を守るために全力でたたかうことを教えていただきました。
息子が高校生の時は「高校卒業」です。
この穴に落ちたら、もしかしたら這い上がれなかったかもしれません。
最近であれば「ひきこもり」です。
会社を辞めてこのまま外に出ることが出来なくなっていたかもしれません。
今、私達にとって1番大切なことはこれ以上悪くなることを防ぐことだと思います。
家庭内対応、本当に大変だと思いますが一緒に頑張っていきましょう!
会話法への取り組み
ファーストホームエデュケーション(FHE)に復学支援をお願いしてダイレクトアプローチが終わると、徐々に家庭内対応をご指導いただきました。
中学生の復学はスケジュールが厳しいですので、ダイレクトアプローチによって家庭内の雰囲気を変えることがとても必要だと感じています。
逆に言えばダイレクトアプローチでガラッと変えることが可能でもあります。
ダイレクトアプローチをきっかけとして、これまでの会話方法を大幅に見直すことができます。
(ここは、スモールステップではなく大きくジャンプして変えるイメージでした)
そして再登校を果たしたら、そこからはアクティブな会話ができスモールステップで積み重ねが出来るようになりました。
会話法の基礎スキルを学んでテクニックを習得し、子供の自発的な行動を育んであげられるようになると思います。
私自身、最初はなんだかよくわからないまま先生からご指導いただいた通りに対応していましたが、徐々に学習し理解できるようになってくると実践がスムーズに出来るようになりました。
では、我が家のなかで実際にあった会話を例に上げて説明させていただきたいと思います<m(__)m>
IメッセージとYouメッセージ
相手に使うメッセージには、表に出ない主語があります。
相手の領域に入ることを『YOUメッセージ』と言います。
隠れた主語に〔あなた〕があります。
主体=あなた
「(あなたは)朝ちゃんと起きなさい」
「(あなたは)お風呂に入りなさい」
「(あなたは)早く宿題やっちゃいなさい」
「(あなたが)片付けなさい」
直接相手に影響を与えるのですぐに伝わりますが、指示・命令になり反発や抵抗を生みやすくなります。
また、考える力は育まれなくなり、指示待ち人間になってしまう可能性が高くなります。
これに対し、
自分の気持ちを伝えるメッセージを『Iメッセージ』と言います。
隠れた主語に〔私〕があります。
主体=私
自分の気持ちを相手に伝えて考えてもらいます。
間接的に影響を与えるので必ずしも効果があるわけでは有りませんが、反発は少なく反応して行動した時に自主的に動いたと感じます。
なので、アイメッセージで伝えていくようにします。
アイメッセージの使い方
基本のアイメッセージ
相手の行動が原因で自分が影響を受けていて、相手に行動を変えて欲しい場合に用います。
「学費の請求がお父さん宛に届いて(お父さんは)困っているんだ」
「収入がないと家計のやりくりが(お母さんは)苦しい」
「帰りが遅いから(お母さんは)心配したわ」
「連絡ないから(お母さんは)心配したよ」
断る時のアイメッセージ
相手からの要求を断る時に用います。
断る意志を告げます。
「お母さん、駅まで車で送って」
「お母さん、苺買って来て」
「お母さん、部活休むと電話して」
「お母さんは行けないわ」
「お母さんは、もう出かけるからできないわ」
✖「自分で行きなさい」
「自分で買って来なさい」
「自分で電話しなさい」など、
干渉になるので、Youのことまでは言わないようにします。
理由まで言う必要はありませんが、言うとしたら1つまでにしておきます。
要求するアイメッセージ
要求を事前に伝える時に用います。
繰り返し使うと過干渉になる可能性がありますので気をつけましょう。
「ゴミを捨ててくれると助かるな」
「食べたら片付けてくれると嬉しいな」
「お弁当箱、出してもらえると楽だわ」
「連絡もらえると安心できるんだけどな」
やらせるための方法ではないので、回りくどくならないように気をつけましょう!
感謝のアイメッセージ
感謝を伝えるアイメッセージは肯定のアイメッセージと言い、アイメッセージの中でも取り組みやすいメッセージだと私は感じています。
相手が自発的にしてくれた行動に対してのアプローチになりますので、その後の自発的な行動の継続にもつながりやすいです。
息子は食事の後、自分が食べたお皿を洗ってくれます。
最近は必ず洗ってくれるようになりました。アルバイトを始めたので調子が良いのもあると思います。
お皿洗いをしてくれた後は必ず
「ありがとう」
「綺麗になって嬉しいわ」
「疲れてるから助かるわ」
と、アイメッセージで伝えてきました。
食事のあとお皿を運び、お皿洗いをすると喜ばれることを息子は学習し、その結果、お皿洗いをしてくれることが増えました。
この場合、
息子の自発的な行動に対して、感謝の声かけという強化を与えると、息子が学習してその後の行動頻度が増ることがわかると思います。
これは、オぺラント条件付けという行動心理学の基礎的な理論で、こんな風に毎日の会話が行動に繋がっていきます。
話がそれていきそうですね。
閑話休題、話をアイメッセージに戻します。
掃除してくれた時。
「部屋を掃除してくれたから綺麗になって気持ちいいわ」
お菓子を作ってもらった時もありました。
「美味しい、この味好きだわ」
「手作りって感動するね」
お買い物してきてくれた時。
「ありがとう、買い忘れてたから助かったわ」
食後の後片付けをしてくれた時
「お皿を運んでくれたから早く洗い物できて助かるわ」
★感謝のアイメッセージはご主人にも、または奥様にも用いていただけるととても良い効果が期待できます。
その様子を子供はみています。
両親の会話から影響を受けますので、まずは自分達から取り組むことが大切だと思います。
表情でアイメッセージ
悲しい気持ちの時は悲しい表情で、
嬉しい時は嬉しい表情で、表情で気持ちを伝えます。
支援中「微笑んであげるだけでOKですよ」と、ご指導いただきました。
ニッコリ微笑んで頷いてあげると、認めてあげたことになるんですね。
これもとても大切な基本対応ですが、
継続登校中にお休みしてしまった時は、表情で「お母さんは悲しい」と伝えます。
そして、本人に考えさせてあげられるようにします。
自分で考えて自分で行動していけるように。
それが、ゆくゆくは社会的自立につながるはずです。
❀日々、家庭教育の実践を積み重ねることで、息子もゆっくりですが学習をして来ました。
次回はその行動療法について記事にしたいと思います<m(__)m>
わかりやすく!をモットーにしているつもりですが、いかがでしたでしょうか(^-^;
過去の記事を引用しようと読み返してみたのですが、後から読むと意味不明なところがあるなと反省し引用はやめました(-.-)
反省、そして前進!これからもよろしくお願い致します!(^^)!