サッカーワールドカップ、盛り上がっていますね⚽
我が家も家族皆で観戦しています。
息子は職場のお仲間と集まって観戦していました。
息子から「差し入れに美味しいから皆に食べさせてあげたい、作り方教えてください」とリクエストがありました。
嬉しいこと言ってくれます。
サラダやマリネなど我が家の定番料理を張り切って一緒に作りました。
サッカー観戦するお友達がいてありがたいです。
さて、遅くなってしまいましたが
11月13日(日)に行われた「家庭教育推進協会」主催の『家庭教育相談士養成講座』に参加させていただきました。
子育てに悩む親御さんを支える家庭教育相談士に必要なスキルを学ぶことができる講座です。
今回も全国からたくさんの皆様が参加されていました。
感想を交え少し振り返ってみたいと思います。
養成講座は、10時から16時30分までで、午前の部と午後の部に分かれています。
午前の部
代表理事の上野先生の講座で、家庭教育相談士の基礎理論を最近の現状のお話を交えながら
丁寧にわかりやすくお教えくださいました。
最近では、コロナの影響で不登校児童の数が増加して、25万人と言われているそうです。
中学生だと20人に1人が不登校、1クラスに2人ということになります。
他にも休んでいる人がいると休みやすくなり、休みが増えていくという悪循環になります。
コロナの影響で行事が減り、楽しみも減り、無気力になっていくということだそうです。
不登校のお子さんが増えると、困っておられる親御さんも増えてしまいます。
何処に相談していいのか何が正しいのか分からず、悩みも深くなります。
自分たちの経験をもとに、今困っている方に寄り添い支えられるようになって欲しい、ということで
家庭教育推進協会では家庭教育相談士の養成に力を尽くしてくださっているそうです。
また、誰かに教えられるようになるように学ぶと習熟度が上がるそうです。
確かに、本当に理解していないと教えるのは難しいと感じます。
深く身につくことで、自分自身の毎日の生活にも取り入れやすくなると感じました。
私もそうでしたが、
子どもが不登校で家にいると、親は何をどうしていいのか分からなくなってきて混乱しがちです。
本来持っている力が失われていくとうか。
そこで、混乱を整理する手助けをしてもらい1つずつ整理していくようにすると、わからないものが見えてくるのです。
良いサイクルができて前進できるようになるのだと思います。
これは不登校支援の現場でも共通することだそうです。
学校をお休みして家にいる時間が長くなると、「自分が思うことをしていいんだ」と誤学習しゲームばかりするようになるお子さんが多い傾向になるそうです。
「ゲームと学校は関係ない」ということをはっきり伝えると、じゃあ何をすればいいのか?また分からなくなり混乱します。
そこで、家庭教育推進協会から派遣の訪問の先生が、頭の中の混乱を一緒に整理していく手助けをしてあげると
分からないものが見えてくるそうです。
一緒に考え、喜びをわかちあうことで良いサイクルが出来、登校にも結び付いていく、ということです。
カウンセラーの気持ちで「相談士として学んだスキル」を子どもとのコミュニケーションに活用すると、スキルが身に付きます。
またそうすることで、問題が起きた時にも落ち込むのではなく、良くないところも受け止めて、じゃあこれからどうしていくのかを
一緒に考えていくようにできるでしょう。
今の流れは「認知行動療法」ということですが、最新の流れは「ポジティブサイコロジー」だそうです。
「ポジティブサイコロジー」とは人間のマイナスの部分に目を向けるのではなく、プラスの部分、本来持っている良い部分、強いところをのばしていくことで、より良く生きていくということだそうです。
午後の部
FHE代表の藤本先生の講座で、関連分野の理論習熟になります。
発達心理学
人間の心理は生まれてから死に至るまでの生涯、周りの人々との関りを通して成長し、
成長の段階にそれぞれ取り組むべき発達課題があるという考え方です。
発達心理学者のエリクソンは人間の一生を8つの段階に分け、その段階ごとに発達課題があり、
発達課題は、達成すべき課題である健全と、健全に相反する危機(課題クリアの障害)があるとされていて、課題達成によって得られるものも定義されています。
8つの課題を1つずつ説明していただきました。
エリクソンのライフサイクル論の代表的なテーマに「アイデンティティの確立」があります。
アイデンティティの確立はエリクソンの発達段階5:青年期(13才から22才頃)に獲得か拡散かの危機を
迎えるとされています。
自分は何者なのか自問自答し、「自分は自分らしく生きている」「わたしはわたしなんだ」と確信することができれば
忠誠心(loyalty)を勝ち取ることが出来るということです。
アイデンティティの確立を先延ばしにする猶予期間をモラトリアムというそうで
アイデンティティを獲得することができないと、モラトリアムから抜け出せなくなるそうです。
必ずしも課題をクリアすることだけが大切ということではなく、時には失敗も必要で「出来るようになった」と
感じさせてあげることも大事なことだということです。
手助けしてあげることをプロンプトと言い、徐々に手助けの手を緩めていくことをプロンプトフェイディングと言うそうです。
青年期、自分と向き合い自己を確立できるよう、親もフォローしてあげたいですね。
論理療法
論理療法は、アルバート・エリスによって提唱されました。
今回は、イラショラル・ビリーフの変容について、ロールプレイングを通じて実践的に学習しました。
刺激に対して反応がありますが、その反応は人によって違います。
人の悩みは出来事そのものではなく、その出来事に対する捉え方によって生じるものであるという考え方です。
人には合理的な捉え方と、非合理的な考え方があります。
出来事に対する解釈をイラショナル・ビリーフ(非合理的な思い込み)からラショナル・ビリーフ(合理的な考え方)に変容していきます。
イラショナル・ビリーフ(非合理的な思い込み)は以下のような考え方になります。
- 事実に基づいていない
- 論理的必然性がない
- 気持ちを惨めにさせる
- 自己否定的、悲観的な内容である
相談者のお話を伺い相談士役が相談者の捉え方のイラショナル・ビリーフを会話の中で解釈を変容させてあげる、または論駁(間違えを論じ返す)し本人が気付けるようにしていきます。
私がご一緒させていただいたグループは3人で、それぞれ立場の違う方々でした。
お話の終わりには皆さんの笑顔を拝見することが出来たので、イラショナル・ビリーフからラショナル・ビリーフに
何とか変容できたのではないかなと思っています。
私自身も介護のお話を少しさせていただき、合理的な捉え方にたどり着くことが出来ました。
懇親会
講座の後は毎回懇親会を設定してくださっています。
講座の感想や家庭教育について、先生方を交えて一緒にお話しさせていただきました。
今、悩んでおられる方々の中には、相談したり、他の人に頼るのが恥ずかしいと感じていらっしゃる方も
多いのではないかとのことでした。
確かに、私も最初はそうでした。不安な気持ちもありました。
今考えると、そういった気持ちがあって当然なのだと思います。
気持ちには波があり、大丈夫だと思ったり、やっぱりダメなんじゃないかと思ったり。
今でも「あー、ちょっと失敗したな」と思う対応もあったりします。
今回参加させていただき、忘れていることだらけであることも思い知りました。
でも、懇親会グループでご一緒させていただきました、家庭教育推進協会事務局長のS先生より
「自分たちなりに頑張ってきたこと、今日までやってきた自分を認めてくださいね」とおっしゃっていただきましたので、
そうしたいと思います。
今回は、家庭教育養成講座web試験 を受けるための勉強で参加された方、相談士の方、支援の現場でご活躍されていらっしゃる方、様々な立場の方々と交流することが出来ました。
皆様の経験や、不登校や引きこもりについて真摯に向き合われておられるお話を伺い頭が下がりました。
昨年はこの時期、住まいのリフォームと重なり参加できなかったのですが、今年は参加出来て良かったです。
貴重な1日をありがとうございました✨
これからも日々勉強しながら毎日の生活を楽しく、そして
自分自身を認め課題を勝ち取り、次のステージに向かって行きたいと思います!