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息子の大学受験〜予備校再スタート

高3の5月末に予備校に申し込み6月から授業を予約していた息子ですが、当日になると動けなくなってしまいました。 
自室から出て来ません。

息子の場合、予備校と学校は一続きですので、こうなると学校への登校もできなくなりました。 
このままだと予備校どころか学校への登校も困難となりますので予備校と学校を切り離しましょう、ということになりました。

予備校を白紙に戻すいうことです。
契約書を確認しクーリングオフができる期限日の朝に、息子と私が話し合いをすることになりました。

問題が学校以外のことですので母親が対応しても良いですし、
無理そうならば藤本先生が対応してくださる、ということでした。

せっかくの機会ですので、私が対応させていただくことにしました。
先生が立会人として同席してくださいました。

事前の打ち合わせで、息子の気持ちを確認し
「息子がクーリングオフを申し出たら認める」を外さないように、とご指導いただきました。
他に言いたいことがあれば言っても良いです、ともおっしゃっていただきました。


息子をリビングに呼びます。 

母「〇〇(息子)こっちに来て座りなさい」

息子、座ります。

母「予備校のこと、どうしようと思ってるの?」

息子「予備校は一旦取りやめにしてください。来週からまた学校頑張ります。予備校にもまた行きます」

あらかじめ先生と打ち合わせをさせていただきましたので受け入れるとわかっていたのですが、言いたいことを言っても良いともおっしゃっていただいたので思ったことを話してみました。

母「そんなことのめるわけないでしょ。来週から学校に行けるのなら今日これからでも行きなさい。予備校にも今の高校にも行きたいって言ったのは自分なんだよ。予備校の面接に行って欲しいと〇〇(息子)が言うから時間を作って行った。6月からスタートしたいと言うから、5月末に工面して申し込み手続きもした。お父さんにも自分でお願いしたでしょ?応援してくれたよね。で、今度は取り消ししろと言うの?自分が言ってることわかってる?」

息子、無言で下を向いたまま聞いていました。

母「部屋でよく考えて出直しなさい」 

そう言うと、息子は部屋に戻りました。 

しばらくして部屋から出て来ると

息子「やっぱり予備校は取りやめにしてください。来週からまた学校を頑張ります」

母「わかった、学校を頑張るんだね。でも、こういうことはもうやめてね」

息子「はい」


先生立会のもとでしたので、息子も反発することはありませんでした。
「クーリングオフを申し出たら認める」も出来ました。


このあと、そのまますぐに私は予備校へ行き契約解除の手続きをしました。

予備校の先生も、息子の手ごたえがとても良かったので大変驚かれていました。
予備校に問題があるわけではなく本人の問題で、また通うとしたらこちらの予備校に通いたいと本人が言っていること、保留にせずクーリングオフにしなければいけない理由も説明しお詫びをし納得していただきました。 

自分で背負った荷物が重すぎて動けなくなってしまった息子です。 
どのぐらい荷物をおろしてあげるのかと思っていましたが、予備校は一旦白紙に戻して仕切り直しということでした。

先生のご指導で、予備校のあと
今度は学校へ伺い、担任の先生に息子の状態をお話ししました。 

 

復学支援をお願いしていること、
息子が高1で崩れた時は今よりもっと危険な状態であったこと、
その後、支援機関に支えていただき現在は精神状態も落ち着いていること、家庭教師にも勉強をみていただいていること、本人が予備校へも行こうとしていることなど。 
担任の先生も理解してくださいました。 

自宅に帰って息子にも、
予備校を取りやめたこと、高校にも行ったこと、担任の先生も応援してくださっていることを伝えました。 


そうするとまた登校するようになりました。
週に2日、3日と登校できる日が増えていき、7月の期末テストは全て受けきることができました。 

 

期末テストが終わるとまた
「予備校に通いたい 」と言いに来ました。 
「どうしよう?電話すればいいのかな?」などと言っていました。
こちらからは「そんなんだ」と言うにとどめておきました。

藤本先生に報告すると、すぐに訪問の先生のスケジュールを組んでくださいました。

訪問の先生がいらっしゃると、息子から予備校再スタートについて相談をさせていただいたようでした。

そして息子は
「また予備校に行かせてください」と私に言いに来ました。

「わかった、お父さんにはお母さんから話しをしておくね。今度こそ、やってみなさい」と言うと

息子は「はい」と言って、その場で予備校に電話をしていました。
息子が話した後、私に「ちょっと代わって」と受話器を渡されました。


お詫びと説明をし、どうかよろしくお願いしますと話すと
そうゆうお子さんもいます本人が諦めない限り一緒に頑張りましょう、とおっしゃってくださいました。


そして改めて息子と一緒に再手続きに予備校へ行きました。

担当の先生も心配してくださっていましたが息子が戻ったことを喜んでくださいました。
息子も嬉しそうに今後のことを話していました。
再契約後、少し緩めのスケジュールに組み直してくださいました。

クーリングオフをして再契約をしたケースは初めてだと笑ってくださいました。

 

こうして導入した予備校でした。
再導入、再スタートはさすがに外すことはなく
登校→放課後予備校
というスタイルもでき7月を通い切り夏休みに入りました。

1学期を終えてみると、中間テストと期末テストは全て受けることが出来、訪問の先生に勉強をみていただいていたので赤点もありませんでした。


予備校クーリングオフから再契約するとは考えてもいませんでしたので驚きましたが、今、こうして思い返させていただいても納得です。

受け入れてくださる学校側への調整も必要な場合は親が出向いていくこと、そしてどのように説明するのかも教えていただき実践してきました。

自分で決めたことを自分で実行することを教えてあげるのは、とても手間がかかるものだと思います。

ですが、手間がかかっても親がしてあげられることがあるということがどんなに大切なことか身をもってわかりました。
出来ることが何もない場合もあったと思います。

この頃から主人も私も、
息子が何度失敗しても許し認める、ということがどうゆうことなのか少しわかりかけてきました。