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息子の大学受験〜出願

ブログにいらしていただき、ありがとうございますm(__)m
お子さんが不登校になり道を探されていらっしゃる方、また復学支援中の親御さん方をはじめ多くの皆様にお読みいただけていることを実感しています。
読んでいただき、どう感じられるかは読む方の自由です。
私には、我が家のケースをありのままお伝えすることしか出来ませんが、少しでもなんだかのかたちでお役に立てれば幸いです。
息子が高3のこの時期は、家庭内対応を重ねながら学校との面談、水面下で受験校の願書を取り寄せ内容確認をしたりの毎日でした。
受験生の母をさせていただけたことに感謝しています。
センター出願
2学期、初日は無事に登校できたのですが、翌日から休み休みとなり9月に登校できたのは1/3ほどでした。
予備校は全滅でした。 

学校からも予備校からもお電話いただくようになりました。
息子は頭から布団をかぶってしまい電話に出ません。 
2学期の登校拒否の主な理由は、体育祭の練習に出たくなかったからのようです。
担任の先生がお友達に聞いてくださったそうでそう教えてくださいました。
今後のことを話し合いに学校に来て欲しいともおっしゃってくださっていました。
 
ちょうど主人も都合がつきましたので予定を合わせて10月初旬に一緒に学校に行くことにしました。
息子の高校は、3年生の全生徒がセンター試験を受けることになっています。
この年は、9月末にセンター試験の願書提出がありましたので、それに間に合うようにと願書提出期限日の前日に主人が赴任先から帰って来てくれました。
一つ一つ整理していかなければいけません。
先ずはセンター試験をどうするのか。
家族会議形式で息子に確認をしますと、「今度こそ頑張らせてほしい」と言いました。
その翌日、センター試験の願書を持って息子は登校しました。
学校との面談
次は面談です。
センター出願期限日のその翌日、主人と私は学校へ行きました。 

担任の先生からは、次のようなお話しがありました。 

2学期あと10日以内に休みを抑えられない場合は単位取得が難しい。
3年で改善するのが条件で進級できたが改善がみられない。 
今は、久しぶりに学校に来てついていけない授業をただ聞いているだけの状態。
現役で大学を目指すのなら転校して少人数で勉強をみてもらった方が良い。
10月中に転校先をみつけて11日1日から転校するつもりで考え直したらどうか。
書類の書き換えなどもあるので、来週までには転校先を見学した方が良い。
体育はこの先、体育祭が終わったとしても次の持久走でつまずく確率が高く単位は取れそうもない。
3学期は本試験で家庭学習が多くなるので、その時に登校して出席日数と単位を稼ぐ方法もありますが、その場合は浪人、または何処の大学でもとりあえず入れればいいというのが前提。
認定試験という手段も、よほどの根性がないと難しい。 
 

主人と私は先生のお話をうかがい、
息子本人とよく話し合ってから、お返事させていただくこにしました。
 
帰り道、ちょっと胸がしめつけられる思いで主人も意気消沈といった感じでしたが、帰宅する前に藤本先生に報告させていただきました。
 
親が落ち込んでいる暇はありません(^^;
1番大変なのは息子本人なのです。
気持ち切り替えて面談のことを藤本先生に報告させていただくと、「○○(息子)に伝えますか?」とのことでした。
主人と相談し伝えることにしました。 
先に親から話しておかないと、息子は学校に登校して担任の先生から伺うことになりますので、その前に家庭内で対応しておくことが大切だという判断です。
こういったことを私達親にも考えさせてくださるわけです。

すると先生から「予備校のことは本人の言ったことを疑わないように」とアドバイスいただきました。

そして息子にどう伝えるかを主人と打ち合わせをしました。

 

家族会議
そして家族会議です。
両親で事前打ち合わせをして気持ちも合わせておきます。
残りの休みを10日ではなく8日で伝える。(伝えた日数を使い切る可能性があるので) 
浪人のこと、認定試験のことは控えておく。 (多くを伝えすぎると息子は混乱するので)
転校のことを伝え本人が希望した場合は認める。 (息子の意思を尊重します)
予備校の話しは本人の言ったことを疑わない。(先生からのポイントはしっかりおさえる)
等、あらかじめ決めておきました。

それから転校しないことになった場合は、通学定期の更新がスムーズにできていないので、その点も主人から確認してもらうことにしました。 
(息子は休みが多いので通学定期の更新時期がズレてしまっていてスムーズに更新ができず滞っていました) 

そして翌日、もう主人が赴任先へ戻るという日の前日になっていましたが、息子と話し合いました。
息子が理解できる範囲の中で、伝えなければいけないことを伝えます。


夕方、主人が仕事から帰ると息子は自分の部屋で寝ていましたので声かけて起こしました。 

父「顔洗ってこい。大事な話しだからな、寝ぼけてたらだめだ。いいか?」 

息子「はい」と言って顔を洗いリビングに来ました。 
主人がそれぞれ座る場所を指示します。 

父「今日、予備校はどうしたんだ?」 

息子「カード忘れたんで、明日行きます」 

父「カードがないと行けないのか?」 

息子「はい」 

主人「そうか、じゃあ明日はカード忘れずにな。ちゃんとカバンに入れておけよ」 

息子「はい」 

父「それから学校のことだ。昨日、学校へ面談に行ったのは知ってるか?」 

息子「いいえ」 

父「そうか、担任の先生から学校に来て欲しいと申し出いただいて昨日行って来たんだよ。今後の進路について状況を伺ってきた。今学期あと8日以内に休みを抑えられない場合は単位取得が難しいそうだ。3年生になって改善するっていうのが条件で進級できたけど、前年度より休んでいる。授業もついていけてないんだろ?現役で大学に行きたいのなら、わからない授業をただ聞くより、転校して少人数で勉強した方がいいということだ。
その場合、今からなら10月中に転校先をみつけて11日1日から転校できないと受け入れる先も難しいでしょう、ということだった。
担任の先生は○○(息子)の為を思って言ってくださってるんだぞ。憎いわけではない。お前もわかってるだろ?休み過ぎているんだよ。 
転校のことも含めて本人に確認して返事をさせてくださいって頼んである。本人に確認しないと決められないだろ?転校の場合、手続きもあるから今週から転校先の学校を見学して来週には決めないといけない」
息子は黙って聞いていました。
父「どうする?」 

息子「○○高校(今の高校)で卒業したいです」 

父「大丈夫か?あと休みが8日だからって先に休んだらダメなんだぞ。担任の先生や各教科の先生に、頑張ってるなって思ってもらわないといけないんだから、具合悪くても這ってでも行かないといけなくなるぞ」 

息子「はい大丈夫です」 

父「おまえ今度こそ本当にまずいぞ。8日すぎたらどうなるんだ?」と私の方を向きました

私「退学です」 

父「そうだ退学だ。退学したら大学受けられないぞ。転校するなら今ならまだ間に合うんだぞ」 

息子「いや○○高校で」 

主人「本当に行けるんだな」 

息子「はい、行けます」 

主人「わかった。
なにがなんでも登校することになるわけだから、朝起きられなければお母さんに起こしてもらってもいい。朝、シャワーを浴びてスッキリしたいなら朝入ればいい。家族みんなで協力する。とにかく遅れても行け。途中から教室入りにくいとか言ってる場合じゃないぞ。崖っぷちだ」

息子「はい、わかりました!」

父「お母さん、協力してやってくれ」 

母「はい」 

父「それから定期の更新ができなかったの?」 

息子「はい」 

父「どうすればできるの?」 

息子  無言でこちらを見る。

母「学校の証明書の再発行が必要なんですって」 

父「学校の証明書をもらうことは難しいことなのか?」 

息子「いいえ」 

父「じゃあ明日もらえるな」 

息子「はい」 

父「おまえの人生で今が大事な時期だぞ。ここが踏ん張りどころだ。1月は入試に入るから実質12月まで、あと3ヶ月。何十年かの人生でたった3ヶ月だよ」 

息子「はい」 

父「できるな」

息子「できます!」

父「転校しないで今の高校で頑張らせて欲しいと担任の先生にも返事しておくからな」 

息子「わかりました、お願いします!」 
その後、帰宅した娘と家族4人で夕食をとりました。

息子は、その夜、私に
「明日もしも起きられなければ6時に声かけて」と言ってきました。 
「わかった。でも念の為、目覚まし時計もセットしてね」と言うと「わかった!」と目覚まし時計をセットしました。
翌早朝に主人は赴任先に戻りました。
息子はその朝から自分で起きて、また登校するようになりました。

定期も更新し、予備校にも行くようになりました。 
懸念していた持久走にも参加したので体育の単位も取れました。

11月、12月と休みが止まったわけではなく残りのお休み8日は使い切りましたが、それでもなんとか通いきり2学期を終えました。
冬期講習
 
冬休みに入ると「ヤバイよ、ヤバイよ」と言いながら予備校の冬期講習に毎日通いました。
予備校は元旦のみお休みで、この日に願書を記入し揃えました。

願書は手伝いをしても良いとご指導いただいていましたので、この日1日かけて息子が記入した書類を最後に間違えがないか確認して郵送も私がしました。
願書は大学によって書き方が違いますので注意が必要です。

出願は手書き書類の提出とインターネット出願がありました。
記入もボールペン指定、鉛筆指定があり、写真のサイズ、枚数、願書に学部シールを貼付する大学もありました。
全学部受験、学部選択等、受け方にも種類があり、また受験日を複数日設けてある大学もありました。
今思い返すと、元日をこんな風に過ごすことはたった1度きりでしたので、貴重な経験をさせていただきました(^^)
 
講習に1日も休まずに通う息子の姿を見て、息子に力があることもわかりました。

学校で面談していただくと、息子にとっては転校した方が良いのではないかと考えていましたが(息子の高校は留年がありません)、藤本先生のご指導で本人が希望する道を応援することにしました。

予備校の件では「本人の言ったことを疑わない」と教えていただきましたが、これは息子が疑わしいことを言ってくると予測してくださり、実際に本当にそういった流れになりました。
伺っていなければ「カード忘れた?それが理由なのか?」と、疑う言葉をつい発してしまっていたと思います。
そうなると話し合いは違う方向へ進んでいったか、そこで終わっていた可能性が高いのです。
どう対応すれば良いのか予めポイントを教えていただきましたので、スムーズに進みました。


息子が本当に「まずい!」と思って本気で動き出す時期は、担任の先生や親が思う時期よりずっと後でした。

そこの見極めは難しく、やはり親だけでは判断できなかったと思います。

ここから3学期、周りのお友達が入試でお休みになる中、息子は卒業し大学へ進むために1人で登校しながら、受験をしていきました。