早いもので師走を迎えました。
12月に入り私もクリスマスらしいことをしています。
先日、娘とクリスマス会をしました🍰
娘とは時々、旅行や食事、買物を一緒に楽しんでいます。
近況報告や美味しいもの、便利なもの、新しい発見があると連絡があります。
今回、会うのは約3ヶ月ぶりなのですが、仕事で悩みがあるようなので声をかけました。
前回会った頃、ちょうど息子が会社を辞めて帰って来ました。
その時娘は
「何か出来ることがあれば力になりたい、助けてあげられることもあると思う」と言ってくれました。
「ありがとう」
「お父さんとお母さんがしっかり見てるから大丈夫。いつか本人が必要だと言う時がきたらその時は助けてやってね。〇〇(娘)は今は自分のことをやっていきなさい。〇〇(娘)も何かあればお母さんに相談しなさい」と、そんな話しをしました。
息子が今はアルバイトをしていることを話すと
「あ〜良かったぁ!とにかく動けていることが大切だよね」とホッとしたようでした。
娘も転機を迎えています。
「〇〇(息子)頑張ってるね、よーし!私も頑張らなきゃ」と
別れる頃は少し元気を取り戻していました。
入社~退職 🏢
4月に入社した会社は息子が取得した資格を活かせる企業でした。
自宅から通えることも息子の条件でしたが、支店も営業所も近くにあり「そこに配属になるから」と言っていました。
同期の仲間もでき、頼りになる先輩にお世話になっているという話しもしていて研修は順調そうでした。
でも配属は本社、寮に入るようにとのことで一人暮らしとなりました。
「話しが違ってるけど、やってみる!」と言っていました。
ですがしばらくすると
「会社辞めたい」というLineが入りました。
息子の顔を見ないとわかりませんので、その後1度帰って来るように促すと帰って来ました。
やりたいことと違っていたけど頑張ってみる、と話す息子の表情が明るかったのでホッとしました。
そこまで気持ちは落ちていないことがわかりました。
また少し経つと
仕事中、私の携帯に着信がありました。
息子の会社からでした。
「〇〇君(息子)が会社に来てないんですがご実家に行ってますか?」と。
その方は息子の先輩だそうです。
その数日前に息子が会社の上司の方と今後について話し合いをさせていただいたらしく、その時は考え直して
「やりたい仕事があるから会社は辞めたいけどお金を貯めないといけないので続けます」となったそうです。
でも、それから休んでいて携帯にも出ないので私に連絡してくださったそうです。
こちらには来ていないことを伝えました。
夜、またその先輩からお電話いただきました。
その日のうちに息子に会いに行って話をしてくださったそうです。
やはり会社を辞めたいそうで、
本人の意思をくみ辞める方向で責任を持って手続きを一緒に進めてくださると報告してくださいました。
それからしばらくして息子本人からLineで私に、会社を辞めることにしたので家に帰らせて欲しい、と連絡がありました。
すぐに主人と息子の寮に様子を見に行くことにしました。
息子にはLineで連絡をしておきました。
母「ちょうど休みだから荷物を少し運べるけど手伝おうか?」
息子「お願いしたいです」
母「わかった。お父さんと一緒に行くから今回のこと、直接話しなさいね」
息子「はい」
母「うちに帰って来たいなら、お父さんにお願いしないといけないよ」
息子「わかりました」
事前の打ち合わせ
そして
主人と、話す内容を打ち合わせをしてから息子の寮に向かいました。
最低でも取りたい落とし所を決め、
お互いの意見を確認して話すこと、控えておくことを合わせておきます。
会話の流れも話し合いました。
今回は会社を辞めることの報告を息子から聴き自宅への引っ越しをすること、ここまで出来れば良しとすることにしました。
息子の話しを全部聞いてから、
「おまえならできる、やってみろ」と言う。
もう辞めると本人が決めています。
気持ち切り替えて次につなげさせてあげよう。
休んでしまったこともせめないで、乗り越えられるように対応する。
つい言ってしまいそうな
「まだ勤めて間もないのに」だとか「周りに迷惑かけて」とかは何の効果もないどころかかえってマイナスになるだけなので言わないこと。
本人もわかっていることなのでマイナスは重ねない。
「会社が合わないと早めにわかった」
「迷惑かけたけれど先輩が親身になって助けてくれた。良い先輩に出会えた」とプラス方向へ捉えられるよう話す。
感情的にならず冷静に。
そんなことを話し合いました。
次に向かって
父「お母さんから聞いたよ、話しがあるんだろ?」
息子「うん、やりたいことがあって、会社を辞めようと思ってる」
父「やりたいことがみつかったのか?」
息子「うん」
と具体的にその内容を話しました。
父「そうか。今の会社ではできないのか?」
息子「違ってた」
父「そうか」
「お金を貯めると言っていたな?」
息子「お金も必要だから今の会社で貯めようと思ったんだけど、やりたくない仕事をしてるの嫌だしやめて違う仕事をして貯めようと思う」
父「そうか、わかった。やってみなさい」
「いやいややっていてもいい仕事はできないだろうしな」
息子「うん、それで仕事をやめたら帰りたいです」
父「そうか、わかった」
「引っ越しはどうするんだ?」
息子「自分で運ぶのでお母さんの車を貸してください」
父「わかった」
母に向かい「車、貸してあげて」
母「はい」
父「じゃあ少し荷物を運ぶか」
ということで、息子と一緒に荷物を主人の車に積んで自宅へ運びました。
お夕飯を食べながら、車を使うなら1日保険の手続きをするように私から息子に話しました。
1泊して翌日また寮に戻って行きました。
それから2週間程経ってから帰って来ました。
何往復かしたようですが私の車も無傷で、引っ越しは無事に終わっていました。
ETCカードの領収書と代金がテーブルの上に置いてありました。
部屋にいる息子に声かけました。
母「帰ってたんだね、高速代受け取ったよ」
息子「うん、車ありがとう」
母「お父さんに挨拶するんだよ」
息子「うん、わかった」
母「そろそろ帰ってくるから、声かけるからね」
息子「うん」
主人が帰って来ましたので、息子を呼びました。
いつものように、リビングで座りました。
息子「これからまたここで暮らしていきたいので、よろしくお願いします」
父「わかった。まぁ、自分に合わないと早めにわかったってことだな」
息子「はい」
主人「次の仕事は?」
息子「これから探します」
主人「わかった。また教えてくれ」
息子「はい」
主人「お父さんは〇〇(息子)がやりたいことをやれるのがいいと思っているよ。若いうち思いきりやってみなさい」
息子「はい」
父「それから生活費を入れてもらわないといけないよな?」
息子「もちろん払います」
父「いくらにするか」
息子「いくらでもいいです」
父「いくらでもいいのか?〇万円ぐらい払えるか?」
息子「いゃー、それはちょっと」
父「まぁ、それは冗談として、その半分。と言いたいけどそのまた半分でどうだ?」
息子「それでいいです!」
父「わかった、毎月お母さんに渡すように」
息子「はい」
父「困ったことあったら相談しろよ」
息子「うん、ありがとう」
主人「じゃあ、夕飯にしよう」
お夕飯を食べながら、
父「短期間だったけど1人暮らしも経験できたな」
息子「本当に短かかったけど(笑)」
そう言って、寮の周辺の話をしました。
買い物や食事をどこどこでしていたかとか、洗濯の話しなど。
母「先輩は本当に親身になってくれたね」
息子「うん、すごくお世話になった」
と、先輩についても教えてくれました。
次の行動に向かって息子が動きやすくなるようにするにはどうしたらいいのか考えました。
まず、息子の寮に様子を見に行きました。
そして、息子がこちらに帰って来たら自分から父親にお願いするようにしました。
息子からお願いするのが礼儀であり、
わだかまりなくスッキリ一緒に生活していくためには必要なことだと思いました。
支援中に教えていただいた交渉法である、返報性の原理、譲歩的要請法などを参考にしました。
両親連合で、たすき掛けの対応も取り入れました。
たすき掛けは、和装の袂を紐で結んで作業をしやすくするためのものです。
タスキの長さを合わせお互いフォローし合いながら対応していくことをご指導いただきました。
今年の夏の親の会で、家庭教育推進協会のS先生、A先生のたすき掛けのやりとりを拝見させていただきました。
「こんな風にやればいいんだなぁ」と頭に叩き込んでおいたことが大変参考になりました!
その後、実際に必要になるとは思っていませんでしたが、その時のことを思い出しながら対応しました。
また息子と3人の生活となりました。
会社を休んでしまったのが残念でしたが、会社の先輩のお力をお借りして退職することができ、引っ越しの手続きもできました。
気持ちは落ちてはいませんでしたが、息子にとっては難しいことだったと思います。
ここからの動きもまた主人と相談しながら「対応して見守る」でした。
私は、よくお昼休みに息子への対応を考えています。
毎日があっという間ですが、息子にしてあげられることがほんの少しですがまだあって良かったと思います。
1番大変なのは本人なのですから。
今度の週末は、主人と息子と3人でクリスマスっぽいことをしたいと思います🎄