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オペラント条件づけ

朝食の準備が楽しくなりました🥐☕

この時期は毎年恒例、メーカーさんが企画しているキャンペーン「春のパ〇祭り」があります🍞

商品の袋に点数が記載されているシールが付いていてこれを台紙に貼っていきます。

決まった点数分集めるとお皿と交換してもらえます。

私はこれを毎年集めています。

 

朝食はパン→パンを買う→点数シールを集める→お皿をもらえる→購買の増加

 

これはトークンエコノミー法を用いた行動強化です。

 

しかも「期間限定」「一般に販売していない」「フランス製」という『希少性の原理』を重ねているという点でも非常に優れていると思います。

 

トークンエコノミー法は、オペラント条件づけを応用した行動療法です。

 

スーパーやドラッグストア、コンビニなどのポイントカードもトークンエコノミー法です。

 

SNSのイイネ機能、自動車免許の点数制度などもオペラント条件づけです。

 

理論的に意識していなくても、私達は日常生活の中で自然と行動の強化・弱化を行っていることになります。

オペラント条件付け

 

 

家庭教育推進協会のセミナ-でも教えていただいたスキナー箱スキナーが考案しました。

 

支援をしていただき家庭教育を勉強すると支援の内容が理論に基づいていることがわかるようになりました。 

オペラント条件づけもその1つで、行動主義心理学の基本的な理論です。

 

オペラント行動とは自発的な行動のことで、

 

オペラント行動に報酬刺激または嫌悪刺激を与えることで、その直後の行動頻度を増やしたり減らしたりしていく手法がオペラント条件づけです。

 スキナー箱📦🐭

レバーを押すと餌がでる箱の中にラットを入れると、次第にラットはレバーを押すと餌が出ることを学習する

 学習パターンは4種類

 

正の強化

オペラント行動に報酬刺激を与えて()行動の頻度が促進されるパターン()

 

実例

 

A:お皿を運ぶ

B:お皿を洗う

C:ありがとうと伝える()

生起頻度:お皿を洗ってくれることが増える()

 

A:生活費が必要

B:働く()

C:認める()

生起頻度:働き続ける(働く頻度が増える)()

 

の刺激を与えられたことで、Bの行動が増えました。

 

 

負の強化

オペラント行動に嫌悪刺激を除去して()行動の頻度が促進されるパターン()

 

実例

 

A:学校を何日も休んだので家族会議をする

B:翌日からまた登校する

C:家族会議をやめる()

生起頻度:登校が続く(+)

 

A:夜中までゲームをして寝坊し遅刻したので時間制限をする

B:定刻に登校

C:ゲームの制限を戻す()

生起頻度:定刻登校の頻度が増える()

 

Cの刺激を除去することで、Bの行動が増えました。

 

*負の強化には、回避学習逃避学習があります。

回避学習:嫌悪刺激を事前に回避すること。

逃避学習:嫌悪刺激提示されてから逃れることで、除去される時間を短縮していく学習のこと。

それぞれ実例を上げてみました。

 

正の弱化

オペラント行動に嫌悪刺激を与えて()行動の頻度が制御されるパターン()

 

実例

 

A:定期テスト

B:赤点科目をたくさんとる

C:補習()

生起頻度:赤点科目が減る()

 

 

A:夜中まで起きてゲームをしている

B:寝坊して遅刻する

C:ゲーム時間に制限を与える()

生起頻度:寝坊しなくなり遅刻しなくなる()

 

Cの刺激を与えたことで、Bの行動が減りました。

 

負の弱化

オペラント行動に対して報酬刺激を除去して()行動の頻度が制御されるパターン()

 

A:学校で嫌なことがあった

B:学校を休む

C:お母さんは悲しいと表情で伝える()

 生起頻度:休みが減る()

三項随伴性 

 

実例で示した

A先行刺激、B行動、C結果

この流れを三項随伴性とよびます。

 

Antecedent(先行刺激)Behavior(行動)Consequence(結果)

の頭文字から、ABC分析ともよびます。

 

ABCを成立させると、オペラント条件付の学習を成立することができるということになります。

 

ここで注意したいのは、Cの役割が大きいということです。

 

与える人、与え方、受け取る人、受け取る人の捉え方によって、報酬刺激になるか嫌悪刺激になるかは違ってきます。 

 

例えば、

 

ゲームの時間制限をかけた場合、

制限時間が過ぎてもゲームをやり続けることが出来た場合はルールは守らなくてもいいものと学習し、その後の行動として、ルールは守らずゲーム頻度は増えることになります。

 

なので、守らせてあげることが出来ないルールは設定しない方がいいということになります。

 

関わり方しだいで変わるということなのですね。

 

ファーストホームエデュケーション(FHE)の復学支援では、このABC分析を専門的視点から分析しご指導くださり、重要な「C結果」を最も効率的にフィードバックし「B行動」につなげてくださいます。

 

望ましい行動は強化して行動が増えるように

困った行動は今後減らしていけるよう

本人に気付かせるというその手法を私達親も学習していきます。 

 

A・家庭教育を学ぶ

B・家庭内対応に取り入れる

C・子供達の自発的行動につながる(+)

生起頻度・家庭教育を更に勉強する(+)

 

 

ちょっとこんがらがってしまいそうですが

子供が行動した後に、その行動に対して良いこと或は嫌なことといった何かをすると、その行動が増えたり減ったりします。

その「何か」がすごく大事なのだと実感しています。

 

冒頭のキャンペーンですが、もう40年続いているそうです。

これは強化スケジュールによるもので、強化は毎回ではなく時々行う方が消去されにくく長く続きやすいという理論が成立しているのがわかります。

 

すごく大事な「何か」の価値に気が付くと、取り組み方も変わっていくのではないでしょうか。

 

実際に対応していくと理論がむすびついてくると思いますので、まずは1番わかりやすいと私が感じる

「①正の強化」を取り組んでいただき実感していただけたら嬉しいです

 

まだまだ勉強中ですので、どこかおかしな?というところがありましたら教えていただけると助かります<m(__)m>