· 

「再登校」という行動を引き出す✨

自粛ということで私も3月以降は仕事以外の予定をキャンセルしました。

 

ウイルスの脅威を過去に経験した時に学んだことに自覚ということがあります。

 

「私は大丈夫」と考えるか

「誰にでも起こり得ること」と考えるか。

 不要不急の捉え方も、その方その背景によって様々だと思います。

 

万が一の場合は自分だけの問題ではなくなってしまい、家族は勿論、周りの方々にも迷惑をかけてしまいます。

 

そんなことにはなりませんように。

戦っている相手はウイルスであることを忘れずに、早く治療薬、ワクチンができますように。

 

1人の力は小さくても、その1人1人の力を積み重ねると大きくなります。

 

今出来ることをしていきたいと思います。

支援をお願いしてから再登校まで 

 

前回の記事「オペラント条件づけ」ですが、復学支援をお願いすると、そのご家庭の家庭内対応の基礎となり、オペラント行動の後の刺激について具体的にご指導をいただいていきます。

 

例えば、

 

支援をお願いしてから再登校までの期間に息子が私に

DVDを借りて来て」と言って来たことがありました。

 

すぐに別の部屋から先生にメールで伺うと

 

「悲しい表情で受け入れ、借りて来たら悲しい表情で黙って渡してください」とのことでした。

 

この場合「お母さんは行かないよ」と断ると反発が出たかもしれません。

 

まだ再登校前のイレギュラーな時期です。

反発を招くような刺激は与えず、悲しい表情から息子が「お母さんは悲しいんだな」と読み取り

「もうお母さんを悲しませることはやめよう」と気付かせてあげる対応をした方が効果的なんですね。

 

実際に、その後同じことを頼まれることはありませんでした。

 

また、対応の積み重ねで家族の順列がしっかりとつけば頼まれごと自体もなくなっていきます。

気軽に頼んでいいことと頼めないことの分別、相手の気持ちを読み取ること、相手を気遣い思いやる気持ちも本人に培われていきます。

 

 

こんな風に、一つ一つ実践の対応から学びが始まっていきました。

気持ちと行動を引き出す

 

登校刺激と再登校は、

支援をお願いしたどのご家庭も先生から直接実践していただくご指導です。 

 

三項随伴性のABC分析でいうと「B行動」と「C結果」の部分です。

 

ちょっとおさらいしてみますね。

 

オペラント条件づけは、

 

Aという状況に対して

Bオペラント行動(自発的な行動)があった時に

Cである報酬刺激または嫌悪刺激を与えて

その後の行動頻度を増やしたり減らしたりします。

 

不登校の子の場合には

このA「不登校」という状況に対して

Bである「オベラント行動」が見えずらく本人も諦めてしまう、或は見えても行動する勇気が持てない、という状況だと思います。 

 

この再登校への気持ちと行動を引き出していただく。

それが登校刺激から再登校にあたります。

 

息子の再登校というスタートも、ここから始まりました。

 

息子の再登校

 

息子の再登校を思い返すとき、

私はよく息子が赤ちゃんの頃のことも思い出します👶🏻

 

生を授かり十月十日を大切に育て、私達親が「赤ちゃんに会いたい」と思い、子が「お父さんとお母さんに会いたい」と、

お互いに思うことで前に進む行動に繋がり出合うことができました。

 

病院の母親学級に通い、

主治医の先生を信じ看護婦さん達にご指導いただき支えていただきながら、息子と会えた時の感動がよみがえってくるのです。

 

今思い返しても、登校刺激から再登校までは、この過程とよく似ていると感じます。

 

再登校当日、息子が登校した後に私は

「子供をもう一度生んだよう」と言っているんですね。

 

勿論当時は、ただただ感じたことをそのまま言葉にしたわけなのですが。

 

いろいろ経験させていただいた今振り返ってみても、その感覚が変わることはありません。

 

支援をお願いしてから登校刺激、再登校までの期間がいかに大切であるかは実際に経験したからこそわかることだと今も思います。

継続登校中

 

再登校を果たした後は通常スケジュールとなり、先生方からご指導いただきながら、親も家庭内対応を積み重ねていきます。

 

オベラント条件付けのC刺激について、どのような刺激をするのか、しないのか具体的にご指導いただくわけです。

 

我が家も基本的な会話法から、特に家族会議法については徹底してご指導いただきました。

最初は何から何まで先生にご指導いただきましたが、少しずつ自分たちで対応できるようになり、やがて両親で連合して対応できるようになりました。

 

それが我が家には必要だったことが後からよくわかりました。

 

支援を離れて、対応が必要なくなるに越したことはありません。

ですが、しっかりと教えていただいたことで例え問題があったとしても乗り越えて行ける、そんなスタイルを作っていただきました。

 

 

再登校を果たしてからも、立ち止まったり、躓いたり、転けたり。

毎日活動しているからこその問題にぶち当たります。

 

大人になってからもいろいろあって。

思うようにいかないことが結構あるのが現実です。

 

でも、

立ち止まってもまた歩き出したり、転んでもまた立ち上がり前に進むことが大切で、

いろいろな困難がやってきますが、その時その時を乗り越えていくのが人生なのかと思います。

 

1人で乗り越えられなければ家族で。助けてくれる第三者の方も必ずいます。 

 

 

今、私のまわりではお孫ちゃんブームです👶🏻

赤ちゃんのハイハイをみていたら、息子の再登校の頃のことを思い出しました

 

いつか私にも孫ができるかしら。

そうしたら家庭教育伝授できちゃうのですが。

 

オペラント条件づけは、赤ちゃんから使える対応で、夜泣きやトイレトレーニングにも有効と言われています。

 

息子はきっといい父親になれると思うんですよね。

たくさん実践で学習していますので手法は身についているはずです。

 

娘の方は、少しトレーニングが必要かもしれません。

 

いつかそんな日が来ることを願っています

 

家族で朝食をとりそれぞれが出勤する。

平穏な毎日を大切に過ごしていきたいと思います

🌸いろいろな行事が延期、中止になることも予測されます。

もっと前から決まっていても多くの人が納得出来る時期が来るまで控えることはよくあることだと思います。

不安を長引かせたり、これ以上のパニックを少しでも防ぐ為ですが、そうなると「なぜもっと早く言ってくれなかったのか」と感じる方もおられると思います。

 

捉え方はそれぞれですが、この難しい局面を何とか乗り越えて。

また元気にお会いできる日を楽しみにしています!