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我が家の緊急事態宣言~リスク回避の対応

緊急事態宣言から初めての自粛ゴールデンウイーク、そして緊急事態宣言延長と大変な日々が続いています。

 

息子もアルバイト先が休業となり当分お休みだそうで、自宅で過ごしています。

主人は平常通り。

 

私はというと、

 

会社からの対策規定で、リモートが出来ない業務がある場合は出勤することが出来ますが条件付となりました。

密にならないように出勤人数と日数、時間を制限し、通勤は車・自転車・徒歩でとなりました。

出社前の検温。

事務所も窓を開けて換気、透明シートや透明プラスチックで人と人との接触が避けられるように仕切がつきました。

 

出社人数を8割減らすということでシフト制になりました。

連日勤務もあれば1日おき2 日おきの場合もあります。

実際にやってみると、会社に出社した日の仕事量がとても多くなってしまい結局は残業となり、出勤した日の負担が激しくリズムも狂うので毎日出勤した方が楽だなと感じます。

 

皆さまがそれぞれ過酷なお立場でおられるのにすみませんm(__)m

 

 

ただ、ルールを守りながら変則的なスケジュールで出勤することがどうゆうことなのか、実際にやってみてよくわかりました。

 

そして、復学支援中に我が家がご指導いただいた家庭内対応を思い出すのです。

あれは息子にとって最大のピンチ。(と言いたいですがピンチ は幾度もあり(^-^;)

そして我が家の緊急事態でした。(と言いたいんですけど、同じく緊急事態も数度にわたり(^-^;;)

 

息子が高校生の時、特殊ルールを守りながら五月雨登校していたのですが、こんな感じだったのかなぁと改めて思い返しました次第です。

 

きっと、昨日までの授業内容はわからず確認してたら時間がかかり、その日の授業についていけなかったことでしょう。

間違えれば、その回収に何倍もかかり、そうしているうに周りはどんどん進んでいくのですから悪循環です。

学校に行きたくなくなる、という気持ちも分かるような気がします。

私の場合はお仕事のお仲間の皆さんが同じ立場で助け合い協力し合えていますが、

息子の場合は、皆んなは毎日通っているのに自分だけランダムに通うのですから大変だったことでしょう。

 

そんなつもりはないのに自分だけ違っていくのは苦しいことだと思います。

登校の特殊ルール

 

以前の記事にも書かせていただきました『リスク回避』の対応ですが、今、とても必要なことだと感じています。

子供が失うと危険な最低限を守る為の対応がリスク回避の対応になりますが、我が家ではこの対応をご指導していただきました。

これ以上悪い状況になることを防ぐ為の対応ですので、起こり得るリスクを想定し、それを防いでいきます。

 

想像力が大事ということですね。

 

高校2年生の1学期を終了した時点で、息子は30日休んでいました。

2 学期が始まり9月は8日間休みましたので、9月末時点で合計で38日間。

ちょうど6ヶ月ですので、1年の半分です。

単純に倍計算すると年間の規定(当時は70日でした)を超えてしまいます。

 

息子は主に苦手な体育のある日を休んでいました。

そうすると体育と体育がある日にある他の科目の単位が足りなくなります。

例えば美術の授業などは、週に1度、1日に2 時間連続でありますので1日休むと2 時間失います。

 

防がないと進級できません。

息子の高校は留年制度がありませんでしたので、そうなると退学になります。

 

残りの2 学期の対応策として藤本先生から

「特殊ルールを設けてみましょうか?」とご提案いただきました。

 

息子に今の状況を説明して、このままだとどうなるか先のことを想像させてあげる。

どうしたら防げるか一緒に考え、その為に必要なルール作りを一緒にしてみたらどうか、ということでした。

そのルールは「学校を2 日続けて休んだらダメ。1日おきもダメ」という内容だということでした。

 

もしも最低限でも、この通りに登校すれば、年間の休みを規定内におさえられ、また、休みが3日に1日となることで休む曜日がズレていくので、欠席する授業が集中しなくて済むということでした。

このルールはこの2学期中のことで、おそらく冬休みが入るとルールの効力は解けてリセットとなりますがそれでも進級規定は守れるはず、とのこと。

 

「こんなこと普通は通じませんが、〇〇(息子)ならやると言うのではないか」ということでした。

 

ただし、特殊ルールを作るためには条件があります。

 

★特殊ルールを作るということは、通常ルールには戻らせられない諸刃の剣と理解していること。

そしてそれは、原理原則に基づく通常ルールを捨てるということです。

原理原則で話すことが通じなくなり、逆に休むことを認めるこになると理解して、そのリスクをとる覚悟がある場合のみです。

 

★特殊ルールを守らせられる読み、自信があるということ。

特殊ルールを設定してさらに決壊すると原理原則にも戻せないし、作ったルールも無効化して無法地帯になります。

より状況が悪化することが予想されると理解しておくことが必要。

 

ということでした。

 

ルールについての注意点は、以前先生がブログで記事にしてくださっています。

   ⇩

家庭内のルール増えすぎてない?

 

私達は家庭内にル-ルを作る時、

「そのル-ルは子が守れるレベルなのか?」考える。

そして「ルールは必ず守らせてあげる」とご指導いただきました。

守らせてあげられないルールは最初から設定しません。

子が「ル-ルは守らなくていいもの」と学習してしまうからです。

 

また、学校は休まないで登校することが基本というご指導ですが、

2 日続けて休んだらダメ。1日おきもダメ」ということは

2 日続けなければ休んでもいい。1日おきでなければ休んでもいい」と「休むことを認める」ということになります。

 

基本的な対応から大きく外れることになる特殊なルールでした。

 

 

でも、緊急事態です。

退学という窮地から打開することができる!と思いました。

 

息子はきっと、やってみるとこたえるでしょう。(親が発信したら子がどうこたえるか予測する)

自分からやると言ったことは貫こうとします。(貫けなくても)

一貫性の法則です。

それに、息子なら、ずっと支えていただき信頼している先生からの話は聞き入れるでしょう。

信頼関係もしっかりと構築してくださっていますし、息子にはそういった素直さもあります。

 

特殊ルール対応をお願いし、先生から息子に話していただきました。

 

予想通り息子は受け入れました。

そうすると、そのルールをキープするようになりました。

2 日登校したら1日休んで、また翌日登校していきました。

1日おきもダメなので、続けて2 日以上は通おうという意識になるようでした。

失敗して2 日連続休んだ時、また1日おきになってしまった時は先生からお電話で息子に話をしていただきました。

すると、翌日また登校して行きました。

最低限のルールを守って登校していれば対応は入りません。

(オペラント条件づけの負の強化です)

 

こうして何とか2学期いっぱいはこの特殊ルールに従って登校し、高校2 年生から3年生に進級することができました。

 

その時は何故息子がルール通りに登校していけるのか、対応の意味もよくわかっていなかったと思います。

 

対応は全て理論に基づいています。 

基本的なセオリーには基づいていない対応ですが、藤本先生独自の理論に基づいて対応していただいたことが、

後からは理解できるようになりました。

また、息子の特性に合わせて接してあげることの大切さもよくわかりました。

このたびの緊急事態宣言で新たなルールを守りながら変則的に出勤していますと、当時のことが思い出されご指導いただいた対応に結びつきまして、今回記事にしてみました。 

 

FHEの復学支援は専門家の先生が、その家庭、その子に合う対応をご指導くださいます。

特殊な対応は大変注意が必要です

我が家は専門家の先生のご指導のもとに進めていたことをどうぞご理解いただきたくお願い申し上げますm(__)m

  

 

4月の初めに緊急事態宣言が発令されたあと、これからの生活について息子と話しをしました。

 

といってもウイルスから守るために

外出時のマスク着用や手洗いうがい、11回以上お風呂に入る、外出から帰ったら着替えをすること。

机やパソコンなど触れるものを消毒すること。

出来るだけ節約すること。

これからは生活に工夫が必要で、

最低限のことを守ってお互いに助け合って頑張ろう、などといったごく一般的なことです。

 

息子はルールを守り

家事も進んで手伝ってくれています。

 

大変ですが、毎日あたたかいご飯を食べることができ、最低限のルールを守り助け合いながら過ごせています。

日曜日に娘から紅茶とお菓子のセットが届きました🍪☕

母の日ですね💐

 

 

この事態が終息し早く会えますように✨ 


今はこれ以上、家庭内が悪くなるようなことを防いで、今の感じをキープできるようにしていきたいと思いますm(__)m

そして新たな成長に繋げていきたいですね✨