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共同体感覚の大切さ

ようやく夏休みに入りましたね🌻
ご心配や不安が多い1学期だったのではないでしょうか。
短い夏休みですが少しでもお疲れがとれますように。
そして、ご家族との関係に気をつけながら楽しく過ごせますよう願っています✨

生きていると本当にいろんなことがありますね。
コロナ禍で我が家もピンチを迎えましたが、今、家庭内はとても穏やかでありがたく感じています。

家族全員が健康で動けていること、お互いを尊重し合えていると感じられることも嬉しいです。

そして、共同体感覚を持つことの大切さを改めて感じています。

以前も、ほんのさわりだけですが書かせていただきました。
   

共同体に貢献する生き方


共同体感覚はアドラー心理学のキーコンセプトと言われています。

私が共同体感覚を意識したのは支援中、藤本先生の朝の登校対応からでした。

復学支援を受けると、必要に応じて先生方が早朝から家に訪問してくださり登校対応してくださる場合もあります。

息子は高校生の頃、何度も何度も登校対応をしていただきました。

 

そんなある日の朝、藤本先生が我が家の玄関で登校準備中の息子に
「のどかわいたからお水をちょうだい」とおっしゃいました。
息子はコップに水を入れ先生に渡しました。
先生は「ありがとう」と受け取りました。

後で先生に、どうしてそのようなことをされたのか質問したところ、
「それは誰かの為に役に立てていることを感じて欲しいから」と、承認欲求ではなく貢献欲求が大切で、
心理学では『共同体感覚』ということだと教えてくださいました。

対応には1つ1つ意味があるんですね。

それから『共同体感覚』について調べてみました。
有名なアドラー心理学
名前は聞いたことがありますが、内容は知りませんでした。

 

共同体感覚とは、他者を仲間だとみなし、そこに自分の居場所があると感じられること。


人は、共同体にとって有益だと思えた時に自らの価値を実感出来るそうです。
他者からの評価ではなく、自分自身で自分の価値を感じることにより、勇気を持つことができるのだと言っています。

評価の言葉は使わず
「ありがとう」「嬉しい」「助かったよ」といった勇気づけのアプローチを使うことで、自分の価値を感じられるようになるそうです。

勇気づけのアプローチは家庭教育でも取り入れていますね。

渦中であった当時、何冊かの本を読んでみたり、ネットでいろいろ調べてみましたらほんの少しだけですがわかってきました。

全ての人の悩みは対人関係であり、
対人関係のゴールには「共同体感覚」があるということです。

共同体とは、取り巻く社会(学校やクラス、部活、サークル、会社、自治会、保護者会、習い事、友達グループ、などなど)だけでなく、国家、世界、地球、過去から未来と無限大なのだそうです。忘れてはならない「FHE親の会」も共同体ですね!

アドラーは
1
番小さな共同体はあなたと私、2人いれば共同体で、母親は子供にとって最初の仲間だと言っています。

そう考えると、母親の役割って本当に重要だと改めて感じました。

そして、共同体はいくつもあり、ある共同体の中でとてつもない困難にぶつかった時や出口が見えなくなった時には、他のより大きな共同体の声を聴くことが大切だということなのです。

「ここにいていいんだ」と感じられなくなると、より小さな共同体へ逃げ込んでしまう恐れがあるということです。

まったくその通りだと納得しました。

目の前の小さな共同体に固執せずに、他の共同体へ、もっと他の共同体は必ずあるということです。
例えば、執拗ないじめを受けてしまった時、また失恋した時など、この考え方にたどり着くと着かないとでは大きく違うと思います。

このことだけでも頭の片隅にあったならば、対人関係の困難にぶつかっても
自暴自棄になることなく、なんとか冷静を取り戻し乗り越えて行けるのではないかと思います。

そして乗り越えたその先には、
もっと楽しく、もっと自由に生きていける未来が待っているような気がします。

今回、手持ちの本を読み返してみました。
まだまだ難しいと感じましたが、当時より格段に楽しく、更によく理解できました!

ネットも以前より充実していて
過去のテレビ番組や、有名な先生の講演会動画などもありとっても興味深い内容でした。

アドラー心理学は難しく、本当に理解するには出会った時の年齢の半分はかかるとも言われていますが、家庭教育を勉強したベースがあるとすっと入りやすいのではないかと思います。

家庭内対応に役立ちますし、何より
自分自身がどんどん元気になっていくのがわかりますので、お勧めです。本当に勇気が出ます。

娘にも息子にも折に触れ教えていってあげたいことだと思っています。

理論で伝えるのではなく実践で。

今回、懐かしい朝の対応を思い出し、私自身が実践から学んできたように、実践で伝えることこそが家庭教育だということも改めて感じました。