先日の日曜日、我が家がお世話になりました、
家庭教育推進協会主催のセミナーに参加させていただきました。
家庭教育推進協会理事であり、
不登校自立支援センター・ファーストホームエデュケーション(FHE)代表でいらっしゃる
藤本先生が講師をしてくださいました。
テーマは
『応用行動分析からみる子どもの問題行動と自立』
ABA・応用行動分析の基礎ということで、60分間に盛りだくさんな内容でした!!
難しいセミナーでしたが、ちょっとだけ復習してみたいと思いますので、お付き合いいただけると嬉しいです(^^)/
応用行動分析とは、私達がご指導いただいた支援の基盤となる考え方で、
子どもの行動の前後の行動を分析し親の対応を変えていくことで子どもの行動を変えていく、という手法だそうです。
先行事象→行動→結果事象
という3つのパーツでみていくということで三項随伴性、ABC分解とも言うそうです。
では、そもそも行動とは何を指すのでしょう?
行動の定義としては、
デッドマンテストと具体性テストというテストがあり、この2つのテストをクリアしたことが行動ということになるそうです。
デッドマンテスト(死人テスト)ときくとちょっとドキッとしますが、ABA(応用行動分析)ではよく用いられるテストなのだそうです。
デッドマンテストとは、
「死人にも出来ることは行動ではない」逆に言うと
「死人には出来ないこと」が行動であるということだそうです。
例えば、
①目をつぶる
②廊下を走らない
③ダイエットをする
④放っておかれる
⑤毎日縄跳びを100回跳ぶ
このうち死人には出来ないことは③と⑤です。
具体性テストとは、
その行動が具体的に表現されるものかどうかということです。
具体性テストの中にビデオクリップ法という方法があって、ビデオ撮影して映すことができるかどうかで判断する方法だそうです。
デッドマンテストで合格した
③ダイエットをする
⑤毎日縄跳びを100回跳ぶ
ですが、これを具体性テストにあてはめると
③ダイエットをする→ビデオ撮影できません。
⑤毎日縄跳びを100回跳ぶ→ビデオ撮影できます。
よって、この項目の中では
「⑤毎日縄跳びを100回跳ぶ」
が両方のテストに合格した「行動」ということになります。
私達は、
何が行動で何が行動ではないかをしっかり理解し、
ターゲット行動を正しく捉えることが大切なのだそうです。
ターゲット行動とは、目標とする成果を達成するために頻度を上げていきたい行動です。
ポイントは
このターゲット行動は誰の為の行動なのか?
その価値観は親の価値観になっていないか?
本人が自分で考えた価値観になっているのか?
そして、行動分析における行動は
「オペラント行動」と「レスポンデント行動」にわけられるということです。
オペラント行動とは自発的な行動。
レスポンデント行動とは、特定の刺激により誘発される行動で、例えば食べると唾液が出る、走ると汗をかくというような反射的な行動だそうです。
したがって、注目すべきオペラント行動に、刺激を与えたり除去したりして、その後の頻度を増やしたり減らしたりします。
→これがオペラント条件づけ です
オペラント条件づけには、学習パターンが4パターンあります。
詳しくは過去記事をご参照ください。
⇩
この学習パターンを使い、子どもに学習させていってあげます。
ただ、
ターゲット行動や与える刺激を間違えると、誤学習してしまいます。
そこも難しいところだと思います。
誤学習された行動の消去を目指すと、消去バーストを起こす可能性があるそうです。
実際の対応を行う際は、「必ず起きる」と考えて対応すべきであるということでした。
消去バーストにしっかり対応するためには、力が必要です。
それは、アセスメント力であり、プランが立てられる力、それを実践し乗り越える力。
そして
何度もおこるバーストに負けない力です。
我が家も消去バーストを経験しましたが、大変なものでした。
支援を受けていましたので、先生方の対応を目の当たりにさせていただいてきました。
同じケースがない各ご家庭、そのお子さんに合わせて対応できる力が必要だ、ということが今回のセミナーを受講し改めて身に染みました。
価値観は親が押し付けるのではなく自分でみつけるものだ、というお話しも印象的でした。
お付き合いいただきありがとうございました<m(__)m>
もっとたくさんのお話がありましたが、私なりに行動分析の流れに沿い復習させていただきました。
いかがでしたでしょうか。
私は、初めて藤本先生のセミナーでスキナー箱の講義を伺った時に
毎日の対応の意味が「これだったのか!」とわかった時の感動を改めて思い出しました。
グループセッションでは、私は家庭教育推進協会代表理事でいらっしゃる
U先生とご一緒させていただきました✨
自己紹介を交えながらお互いの家庭の様子をグループの皆様と話し合いました。
U先生の熱心にお話しを伺っておられる様子を拝見し、また、お心のこもったアドバイスを伺い私も胸がいっぱいになりました。
当日、貴重な場を共有させていただきました皆様、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました<m(__)m>
コロナ禍ということもあり情勢を考えても、皆さま、いつもより更に慎重にならざるを得ない状況なのではないかと拝察しています。
先生方におかれましても、学年度末の大変お忙しい時期でいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中でも、春休み前のこの時期にセミナーを開催してくださるなんて、本当に嬉しく参加させていただきました。
きっと春からの家庭内対応につながるのではないかと思います。
U先生をはじめ諸先生方、藤本先生、本当にありがとうございました<m(__)m>
家庭教育推進協会では、
これからも家庭教育セミナーや懇親会を開催してくださるそうです!
私も参加させていただきたいと思っていますので、一緒に勉強し、乗り越えていけるよう頑張りましょう。