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行動変容をかけていきましょう!

3月に入りだいぶ春らしくなりましたね🌸


今年も「春のパ〇祭り」に参加しています🥯
お皿もゲットしました!



朝食はパンパンを買う点数シールを集めるお皿をもらえる購買の増加

 

トークンエコノミー方式で私自身、行動強化されています(^^)

 

通年ではなく季節限定で開催されているということも強化を手伝っています。

昨年よりも更に1枚多くお皿をゲットしたい、と思うものです。

(これが間欠強化です)

 

 

さて、前回は私なりにですが、セミナーの復習をさせていただきました。

深い内容でしたので、前回の続きからもう少し振り返ってみたいと思います。

 

分化強化


応用行動分析における行動とは、変容をかけられる行動であり、
それはデッドマンテストと具体性テストに合格した行動になります。

 

例えば

「廊下は走らない」はデッドマンテストと具体性テストに不合格ですので、行動ターゲットにはせず、

 

合格である「廊下は歩きましょう」を行動ターゲットにします。


本人にとっての問題であることを確認します。

 


そして

 

そのテストに合格した行動ターゲットを

「問題とされる行動」と「適切な行動」に分けます。


「適切な行動」は強化していき、
「問題とされる行動」は弱化していきます。



強化、弱化の手法は様々ありますが、
この、さまざまある刺激の与え方が難しいのだと思います。


セミナーで教えていただきましたが、与える刺激の一つに分化強化という手法があるそうです。

分化強化は、3種類あるということでした。

 

他行動分化強化

 

問題とされる行動以外の行動を強化していく。

適切な行動を全て強化していくことで、私は「悲しい時は悲しい顔で、嬉しい時は笑顔で対応する」と教えていただきました。

 

 

代替行動分化強化

 

問題とされる行動の代替えとなる行動を強化していく。

 

例えば我が家の場合だと

「赤点を取った」が問題行動だとします。

「補習へ行く」が代替え行動になるので、そちらを強化します。

 

息子の場合は、予備校も代替え行動でした。

高校の時、学校帰りに予備校に行っていたからです。

 

部活やアルバイトも代替え行動になる場合もあります。

 

 

対立行動分化強化

 

問題とされる行動と両立ができない行動を強化します。

 

同時に行えない行動がある場合なので、

 

例えば、先程の

 

廊下を走る廊下を歩く

 

がこれにあたります。

 

走る歩くは同時にできませんよね。

 

 

言葉や言葉使いもそうですね。

 

問題言動と、適切な言動は同時にできません。

 

 

誤学習、無誤学習

セミナーで教えていただいた、誤学習についてもふれてみたいと思います。



例えば、子どもと一緒に買物に行きます。

 

A お菓子屋さんをみつけた

B お菓子が欲しいと泣いてあばれた

C 買ってあげた

 

正の強化です。

 

「お菓子を買って」とせがまれ
そのうち泣いて駄々をこねあばれる。

そこで根負けして買ってあげるという刺激を与えると
「泣いたり駄々をこねあばれると手に入る」と子は学習します。

これが誤学習ですね。

 

そして、これを続けると強化し続けていくことになりますので、泣いたり駄々をこねたり、あばれる回数は増えます。

 

 

誤学習の消去をしっかりと行うことが大切なのですが、消去バーストが起きる可能性があるということでしたね。

 

また、

無誤学習についてもご説明いただきました。

 

無誤学習とは、失敗をさせず成功体験を積み重ねる指導を行うことで動機づけを高める行動を習得できるようにさせてあげることで、

エラーレスラーニングともいうそうです。

 

 

私も、息子が再登校できて帰って来た日や、難しいながらも継続登校を目指した日々、卒業式の日や入学式の日の息子の晴れ晴れと嬉しそうな表情のことなどを思い出しました。

 

 

我が家は支援を受けていましたので、行動変容を目指すための刺激の与え方についてもご指導をいただいていました。


同じ刺激を与えても、そのことで強化するのか弱化するのかはその子によって、また背景(アセスメント)によっても違います。



お菓子のお話しですが、
お母さんが弱化させる対応をしても、お父さんが「まあまあ、お菓子ぐらいいいじゃないか」と強化対応をすると、子はどうしたらいいのかわからなくなり混乱してしまいます。


お父さんとお母さんの意見を合わせておくこと(両親連合)が大切なのも納得できますね。



また、両親揃って同じ考えで
「泣いたらお菓子を買ってあげる」という刺激を与え続けると、誤学習はどんどん進んでいくことになります。

誤学習をいつからどのぐらい続けていたのか。

 

例えば、3才から13才まで続けてきた場合は、10年間になります。

3才から8才までなら、5年間です。

 

したがって

不登校支援の場合、年齢が高くなれば高くなるほど難しいということもよくわかります。


私も、

支援を迷われていらっしゃるご家庭の方からご相談をいただく場合は、

一刻も早いご決断をと申し上げています。

誤学習の期間をこれ以上長く深くするのを防ぐためでもあります。

 

また、対応によってはかえって逆効果になるということもありうるのです。

 

 

行動には目的がある!

 

応用行動分析(ABA)を行う上で大切なことの1つが「その行動の目的をあきらかにする」というお話しもありました。


目的は4種類あると教えていただきました。

獲得

逃避

注目、かかわり

感覚



獲得


それが欲しいというのが目的の場合です。
お菓子の例であれば、お菓子が欲しいから、食べたいから、が目的ということになります。

 


逃避


息子の場合は、これが目的だったと思います。問題を避けるために現実から逃避して学校をお休みしていたということです。

 

注目、かかわり


お菓子が欲しいと暴れて注目をされたい場合もあります。

クラスで目立ちたくてふざけたり。

私は、小さい頃、忙しいお母さんにかまってもらいたくて、つい嘘をついたことがあったことを思い出しました。


感覚

スッキリするとか、気分が良くなるといった自己刺激的なことです。


この行動の目的に合わせて、強化、弱化の手法を使い分ける必要があるわけです。

そして
「どうしてそうなったのか」から
「どうしたらそうさせてあげられるか」を考えることが大切だということでした。




行動変容は永続的に変化していくということです。

難しく感じるかもしれませんが、

まずは、身の回りで起きた行動をデッドマンテストと具体性テストにかけて分析してみることからはじめてみることをおすすめします!

 

そして、問題だと思える問題が

「その問題は誰の問題で、本当に問題なのか」を考えて、

その問題の「目的は何か」を考えてみていただけたら、

 

それが応用行動分析のスタートなのだと思います。

 

 


今、大変だったり苦しいと感じていらっしゃる方がおられるかもしれません。

人生はいつまで続くのか誰にもわからないですが、子ども達の未来はまだまだこれからです。

私も子供達の未来のこと、これからも一緒に考えてあげていきたいですし、そのためにも家庭教育を学び続けていきたいと改めて思います🌸