ナッジという考え方

寒さが本格的になってきましたね

 

前回の親の会でもお話しさせていただきました息子のバイク通勤は

意外にも定着しています。

 

さすがに先日の雪の日は電車にしたようですが、この寒さのなか毎日バイク通勤しています🛵

 

母としては、やはり事故が心配です。

 

 

購入当初、

「ヘルメットは頑丈なのにしてねー、心配だから」と言うと

 

「頑丈なのは高いんだよ」と言いましたので、

 

「なんならお母さんがプレゼントするから頑丈なのにして欲しいな」というと

 

「わかったよ、そのぐらいは自分で買えるから大丈夫だよ」

 

 

そして後日 

 

「これなら大丈夫でしょう?」と、ちょっと頑丈そうなヘルメットを買って来て見せてくれました。

 

 

「登録やらなんやら大変なんだよー」と言ってきましたので、ここはお父さんの出番。

主人がいろいろ教えてくれていました。

 

 

運転に気をつけてくれれば、密は避けられますし良いのではないかなと思います。

さてさて、最近よく耳にするようになりましたナッジ理論。

 

コロナ禍でずいぶんと身近に感じられるようになりました。

 

 

 

『ナッジ理論』とは、2017年にノーベル経済学賞を受賞された

リチャード・セイラー博士の行動経済学の中の理論の一つだそうです。

 

 

私はテレビの特集番組で知りました。

 

 

人気の会員制スーパーの取材番組でした。

詳細は割愛しますが

「サンクコスト効果」と「アンカリング」という概念を戦略に取り入れているという内容でした。

 

 

また、その後、

コロナ禍においてのナッジ効果についての番組を観ました。

 

店頭に置いてある消毒液ですが、更に下に矢印を描くと自然と消毒液の場所に誘導され、消毒する率は高くなるそうです。

 

レジ前や駅のトイレなど、人が並ぶ場所にある足跡マークもナッジだそうです。

誰かに指示されなくても足跡の上に並ぶもので、そうするとソーシャルディスタンスを保てます。

 

 

とても興味深い内容でしたので、早速本を購入して読みました。

 

 

ナッジ(Nudge)とは、

「肘で軽く突っつく」ように、相手の自由意思を歪めないで賢い選択へと導く工夫のことだそうです。

 

「人は必ずしも合理的な判断に基づいて行動している訳ではない」という人間の性質があり、

そういった心理に着目して働きかける考え方だそうで、とても納得しました。

 

原書の表紙の絵はかわいい親子の象の絵なのですが、

親の象が鼻で子どもの象を前へ進むように優しく促す、本当に微笑ましい絵なのです🐘

 

その表紙を観るだけで何となくわかるような気がします。

 

 

そして支援中に教えていただいた対応を思い出しました。

特に我が家の息子への対応には、通じる部分があるなぁ、と感じました。

 

 

「どうしたら息子が動きやすくなるか」

 

 

最初の緊急事態宣言が発令され

ちょうど息子のアルバイト先が営業停止になった頃でした。

 

親の対応を考えるうえで、ものすごく参考になりました。

 

息子が新卒で就職した会社を退職して戻っ来て、

またスタート出来たと思ったら、コロナ禍となりアルバイト先が営業停止になってしまったり、

いろいろありましたが、少しずつですが前進しています。

 

 

バイクやちょっと高いヘルメットも買えるようになり、

辛いこともあったようですが、お友達に助けていただいたり、いろんな経験をさせていただいているようです。

 

 

そっと優しく背中を押してあげるように。

 

ゆっくりですが、

乗り越えながら成長していく息子を私自身も学びながら応援していきたいと思います。

 

 

支援中のご家庭は担当の先生に必ず確認して、対応していってくださいね!