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タフで優しく

新年度がスタートしていますね。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

我が家では、この時期、自治会やメンテナンスなどマンションの管理組合の行事が多くあります。

自分で手配しなくてすむので便利ですが、日にちは選べませんのでスケジュール調整がちょっと難しいのです。

 

先日も、火災報知器の点検、排水管のお掃除の予定日と仕事が重なり、主人も急用が出来てしまい、どうしようかと相談していましたら

 

息子が

「その日は休みでいるからやっておくよ」と申し出てくれました。

 

「ありがたいけど、せっかくの休みなのに悪いよね」と言うと

 

「ぜんぜん大丈夫だよ」

 

と、快く引き受けてくれました。

 

 

困っている様子を見て声をかけて助けてくれる。

ちょっとしたことかもしれませんが、嬉しかったです。

 

「無事に終わりました」と、報告のLINEもしてくれました。

さて、先日は第5回全国FHEオンライン親の会、ありがとうございました。

 

ちゃろさんが記事をアップしてくださっています。

いつもありがとうございます。

 

    ⇩

 皆さんは座右の銘はありますか? 

 

 

私はいくつかあるのですが

前回、親の会を終えブログ記事を書いているうちに、私がいつも大切にしている言葉が浮かんできました。

 

その一つが「タフで優しく」です。

 

 

私が新入社員として最初に入社した会社では、毎年新年度になると「年間スローガン」が発表されました。

社訓にプラスして、この一年こう在ろう、という言葉です。

 

その頃大ヒットした映画の

「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」というキャッチコピーがあったのですが、そこからの言葉だと思います。

私も若くお仕事に燃えていた時期で、男女関係なく社員全員に向けて発信してくれたことがとても嬉しかったです。

 

そして、

そのスローガンの一年という期間が終わっても、会社を退職しても、子育てをしたり、初めての地に引越しをした時も、折に触れ自然と頭に浮かんでくる言葉になっていました。

 

ナッジ理論のように、その言葉を思うだけで、その言葉の通りに行動しようと思うようになるのです。

いつの間にか私が生きていく上で大切にしたい考え方になりました。

 

 

今回、親の会で、

お母様方が皆さん強くたくましくなっているなぁと感じました。

そして優しいのです。

 

息子が不登校になった時、親である私は大きなショックを受けました。

主人もです。

 

でも、ショックを受けたままでは進めないと感じ、

ご縁がありファーストホームエディション・不登校自立支援機関にたどり着くことが出来ました。

 

会に参加してくださった皆様も、きっと同じ様な経験をされてきたはずです。

 

これからどうしていくかを考え、

あきらめてしまいそうになってもそこを踏ん張って乗り越えて、

私達親も強く優しく成長していくことができたのではないかな、と

皆様の姿を拝見し改めて感じました。

 

対応はその子、そのご家庭によって違いますが、共通して言えることもあると思います。

 

その子を理解して考えさせてあげること、その子のタイミングを良く見て希望を引き出してあげること、

希望を見出せることが出来たら見守り応援してあげること。

 

親の願いではなくその子にとって何が大切なのか、子の立場になって考えられるしなやかな強さと優しさが必要なのだなと、皆さんのお話しを伺い改めて感じさせていただきました。

信じて見守る

 

息子への対応をしていくなかで

時には不安になることもありました。

 

私自身、どんな時に不安を感じたかを改めて考えてみましたら、

それは息子を信じられなくなりそうになった時だったと思います。

 

息子は大学に進学しましたが、5月のゴールデンウィークあけから登校が不安定になり、5月末には部屋から出て来なくなりました。

それが約2ヶ月半続いたのですが、

その時は私自身もネガティブな気持ちに引き込まれそうになりました。

 

「このまま動けなくなるんじゃないか」

つい、そう考えてしまう時、言いようのない不安に襲われたことを思い出します。

 

この時は、家庭教育推進協会からメンタルフレンドのお姉さん先生にいらしていただき、一緒にアルバイトを探していただき

息子はそこからまた立ち直ることが出来ました。

親身になって一緒に考え根気よく支えていただき、とても感謝しています。

 

 

その後、

息子は大学を中退しました。

 

何年もかけて準備して、予備校にも行き、受けたいという大学を何校も受験し、ようやく掴んだ大学です。

 

それを中退とは。

 

最初は、受け入れるのがなかなか大変でした。

 

でも、そこは一旦切り離し俯瞰して見ることにしました。

 

大学が合わないことはある。

息子が気持ちをきちんと話してくれたことを前向きに捉えよう。

 

そして主人と話し合い両親の意向を合わせました。

 

息子に自分自身の将来のことをどうしたいか考えさせてあげ、希望を見出させてあげられるよう家族会議で話し合いました。

 

 

そのあとも、息子が落ち込んでいる時に

「大学中退はよくあること、珍しいことでもないし何の問題もない」と言ってあげられたことは、息子にとっても私自身にとっても、とても良かったのではないかと思っています。

 

 

勇気を持って再登校することができた息子です。 

高校生の時にも登校出来なくなりましたが、藤本先生に一緒に学校に行っていただき目をつぶって校門をくぐって行った息子なのです。

校門から教室に走って行く息子の姿を想像しますと、

その勇気があれば何があっても大丈夫だと思えるようになりました。

 

出来ることを精一杯対応したことで、信じて見守るということができるようになるのだなとしみじみ感じています。

助けてくれる人は必ずいる

 

 

生きていると必ず課題にぶち当たりますよね。

不登校を克服しても、次の課題はやってくるものです。

 

いつも困った時、

窮地に立たされた時、

「助けてくれる人は必ずいる」と自分自身に言って聞かせるようになりました。

それは、支援機関の先生方、お仲間のお母様達、両親やお友達に助けていただいた経験からだと思います。

 

落ち着いて、

そして「この事態を誰に相談しようか」とじっくり考えるのです。

 

もちろん、信頼できない人にはむやみに家庭内の大切なことはお話し出来ませんが、

信頼している方であっても受け入れられる内容と、受け入れるのが難しい内容はあると思います。

 

TPOを考える。

これも家庭教育で学びました。

 

子どもが不登校になると家族はどうなるか、想像だけで理解するのは難しいと思います。

現実は想像を超えてくる、と言いますが、まさにそうゆうことなのではないかなと感じます。

子どもが不登校になった経験がないと、その苦しさは分かりにくいのだと思います。

 

お仲間の親御さん達と巡り合え、息子のことをたくさん相談したり、

お話しを聴いていただけたり、お互いに勉強したり助け合う場があって本当にありがたく感じています。

 

持つべきものは友ですね。

 

 

 

過去を吹っ切ることは、そう簡単なことではないかもしれせん。

でも、それよりもこれからのこと、未来のために時間と力を使いたいですね。

 

過去と他者は変えられませんが、未来と自分は変えられますものね。

 

親である自分自身が変わること。

やはりそこからがスタートで、そしてブレないことの大切さを改めて感じさせていただきました。