老年期の発達課題について

 

夏休みに入りましたね。

職場でも働くママさん達の間では「夏期講習」や「夏休みの学校見学」などが話題になっています。

私もお仲間に入れていただき、子ども達のことを思い出しながら懐かしくお話しさせていただいています。

 

さて、我が家では、おじいちゃん(私の父)に問題行動がおこるようになっていました。

 

問題だと感じられる行動があった時はタイミングをみて「家族会議」で話し合います。

今回おじいちゃん本人は不在となりましたが、主人と息子と私で何度か久しぶりに家族会議話を致しました。

どうしたら、父が楽しく快適に暮らせるようになるか。。。

 

そんな時の考え方で指針になったのは、やはり家庭教育で学んだ「発達心理学」です。

 

発達心理学については、過去に「家庭教育推進協会」主催のセミナーでも教えていただきました。

発達心理学から子どもの心理を学ぶ

 

 

私達は、不登校支援を受け「信頼感」の大切さを教えていただいてきました。

 

我が家は息子が中学2年生の時にFHE(ファーストホームエデュケーション)に不登校支援をお願いしました。

中学2年生の時期は、エリクソンの発達段階では、第5段階の青年期にあたります。

青年期は「自分さがし」の時期とも言われる通り、多くの葛藤を体験しながら自分自身をみつめ悩みながらアイデンティティを確立していきます。

 

そして、自分自身、あるいは他者に対して抱く「信頼できる!」という気持ちは、自我の確立につながるということでしたね。

青年期の発達課題は「アイデンティティ(同一性)とアイデンティティの混乱(同一性拡散)」です。

 

 

さてさて、おじいちゃんの世代である「老年期」はというと、

発達課題は「自我の統合と絶望」ということです。

 

ここまでの発達課題をクリアしてきた方は、この老年期に「賢さ」を手に入れられるそうです。

周りの方々との別れに折り合いをつけたり、体力や様々な衰えに適応すること、

同年代の方々と仲良くすることなど、

賢さによって「自我の統合」という自分の人生を見いだすことができるのだそうです。

 

一方で、自分の人生の意味を見いだせなくなると「絶望」の状態になってしまうそうです。

 

そして、おじいちゃん世代である「老年期」でも大切なのは「信頼感」なのだということです。

おじいちゃん対応は私達が勉強してきた思春期対応と共通する部分が多くあるなと感じます。

 

一緒に生活するようになると、父は「毎日楽しい」「ありがとう」と言ってくれて、

どんどん元気になっています。

 

今日はお休みでしたので、整体に行ってから2人でビアホールに行きました。

父は「病院に行った後に、ビアホールなんて来ていいのかな?」「ちょっと不謹慎かもだけど、ダメではないよね」などと言いながら元気にもりもり食べていました。

 

父が自分自身の人生を振り返ったときに「いい人生だった」と思えるよう、

私に出来る範囲ではありますが、出来る限りのサポートをしていきたいと思います。