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勇気づけのために学んだこと

前回の記事に続きアドラー心理学をもう少し記事にさせていただきたいと思います。

私は初めちょっと混乱しましたので、少し基本を整理してみました。  

 

我が家の実体験や、そこから感じたことも入れてみました。

お時間ありましたらお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m

アドラー心理学は自己啓発の父と言われているアドラー氏とその後継者の方々がつくられた心理学で、世界的には「個人心理学」と呼ばれています。日本では「アドラー心理学」の方がわかりやすく広く認知されています。

アドラー心理学を私が語るのもおこがましいのですが、アドラー氏は横の繋がりを大切にされていらしたそうで、誰もが対等であり、指導者も指導される側も共に学び、また互いに学び合うことが大切だというお教えを知り、身近に感じることができました。

繋がりには尊敬があるということです。

 

そして、自助グループの大切さを説いてくださっていることも大きな励みになりました。

 

勇気づけについては、1年前にも記事にさせていただきました。

  

勇気づけ✨

 

目指すのは『共同体感覚』を持つことで、それは自立社会との調和ということだそうです。

 

共同体感覚を持つ為に必要なことは、所属感、他者貢献、信頼感、自己受容ということです。

 

所属感:ここにいてもいいんだ、と思えること

 

他者貢献:誰かの役に立っていると実感すること

 

信頼感:他者を仲間だと思うこと

 

自己受容:自分が自分のことを好きになること

(自己受容の反対が劣等感)

 

また、人生には課題があり、人は課題を乗り越えながら生きて行きます。

この課題を解決し乗り越える為にも「勇気」を持つことが必要です。

 

なので

課題を乗り越えて「共同体感覚」というゴールに向かう為に必要な、

所属感、他者貢献、信頼感、自己受容を自分自身や他者に持たせてあげる為に『勇気づけ』を使います。


5つの基礎理論』がありますが、この理論が『勇気づけ』を持たせてあげる為に必要な理論ということになる、という理解です。

 

 

 

5つの基礎理論を自分で組み合わせて実生活に取り入れるようにしていくと「勇気づけ」ができるわけです。

 

5つの基礎理論

 

主体論

目的論

全体論

対人関係論

認知論

 

 

主体論

 

個人の主体性で、自分の人生は自分で描く、自分の行動は自分が決めるということです。

これは、自分の責任は自分でおうということにもなると思います。

 

だから自分しだいで「人生は変えられる」ということになります。

 

「わかっているけどできない」という時は、「出来ない」のではなく「したくない」のであり、これは人生の課題から逃げる為の言い訳であり

アドラー氏は「人生の嘘」と言われたそうです。

 

やりたいことを自分で見つけて、自分で決められるということがどんなにかけがえのないことか改めて感じました。

 

子供達が自分のやりたいことを自分で見つけ、自分で決めることができるように育んであげることが大切だと学びました。

その為に、干渉、介入を控えることが大切なのですね。(課題の分離)

 

 

目的論

 

人間の行動には目的がある。

「どこから」ではなく「どこへ」を考えます。原因を考えると、いくらでも出てきますので、原因よりも、その為に何をするのかという目的を考えます。

 

また、何かの原因があって問題をおこすのではなく、それまで隠されていたライフスタイル(★)が「何らかの体験によって明らかになる」ということです。

 

(★ライフスタイルとは、その人特有の人生への価値観、自己概念、世界観、自己理想)

 

息子は引越し、転校により不登校になったと考えていて、

また時期が思春期と重なり問題を大きくしたと考えていました。

 

でもそれは

「課題が達成出来なそうになると、そこから逃げ出す」という、もともと息子がもっていたライフスタイルが、転校により、また思春期になって明らかになったと言えます。

 

このことに気づいた時はショックを受けました。

あまりにも当てはまっていました。

 

ですが、ライフスタイルを変えることはいつでも誰にでも出来るということです。

 

すぐに出来る人もいれば、息子のように時間がかかる人もいるのだと思います。

 

支援の中でも、

その目標に向かう為に何をするのか、を考えて行動していくということをずっとご指導いただいてきました。

 

今の息子は、失敗をおそれずに何度でもチャレンジしていくことが出来るようになったと思います。

たくさん失敗しても、その都度立ち上がり前を向いて進む経験をさせていただいたからだと思っています。

 

 

全体論

 

人は分割出来ない。

感性、言動、思考、行動には全て統一性があるということです。 

 

例えば、

意識と無意識は分割出来ないということで、

「無意識でやってしまった」

「ついカッとなってしまった」

ということはないという考え方だということです。

怒りにおいては、相手を制圧するために怒りを使っているということなのです。

 

無意識というのは、本人が気づいていないだけで、そうとは知らずにやっていることだそうです。

ですから、気づいていないことを自分で気づくことが大切ですし、気づいたらすぐに改めることが大切なのだと思います。

 

じゃあ、どうやって気づいてないことに気づくのか?

 

自分自身を俯瞰してみること、自身をよく見つめ直すこと、自分を知るということになると思います。

 

息子も支援中に、自分を見つめ直す訓練をさせていただきました。

 

また、その方法の1つとして我が家も取り組んだ、会話ノートも自分を知る為に役に立ちました。

 

また、気づかせてくださる方が周りにどれだけいるか、耳を傾けそれを素直に受け入れられるか、も大切なことだと思います。

 

自分自身を見つめ気づき改めていくことで

「自分は変われる」ということなのだと思います。

 

 

対人関係論

 

人間が抱える問題は、全て対人関係の問題であると考えます。 

 

人は1人で生きているのではなく、他の人との間で生きていて、他の人と生きる人生には3つの課題(ライフタスク)があるということです。

 

ライフタスクについても、以前記事にさせていただきました。

    ⇩

後半『人生のタスク』の部分です。

   

 

ライフタスクに立ち向かい乗り越えていくことが大切なのだと、これも支援の中でも教えていただきました。

 

(現代アドラー心理学ではライフタスクは5つとされてるそうです。その2つはセルフ、スピリチュアルタスクだそうです)

 

この、ライフタスク(人生の課題)もその人によって違いますし、取り組み方もそれぞれだと思います。

 

例えば息子だと、高校生の時、部活の先輩との問題に立ち向かう勇気が持てなくて、学校を休んでしまいました。

その後、復学支援機関の先生方に助けていただき学校へ行き先輩達と話し合い解決することができました。

 

部活で問題があっても、気にしないでいられる人もいますし、軽く乗り越えられる人もいたり、勇気を持って立ち向かえる人がいたり、皆んなそれぞれの方法で乗り越え方も違いますよね。

 

それは、ライフスタイルが違うからだということです。

ですから、ライフスタイルを変えると、課題も乗り越え方も変わるということが息子を通してよくわかりました。

 

 

認知論

 

人は自分が意味づけした主観的な世界に生きている。

 

人はつい自分の思いにとらわれがちになるということです。

物ごとの見方、感じ方のことですね。

 

例えば、親子関係だと子が

 

「朝、ギリギリまで寝ていて、起きて慌てて準備している」

と感じること、よくあると思います。

 

同じことを

「よく眠れて、朝はギリギリに起きても短時間で準備できている」と捉えることもできると思います。

 

同じことでもその人の主観によって感じ方は違うということです。

 

このようなことは、日常的に毎日と言って良い程起きますよね。

 

娘は高校生の頃、

テスト前になると夜お風呂に入ってから制服に着替えて徹夜でウトウトしながら勉強しそのまま朝登校していました。

 

私は、前の夜から制服着たまま朝を迎えるなんて制服がシワになるし窮屈ではないのかなと思いましたが、

 

娘は、朝の準備のことを気にしなくて済むし時間短縮になるから返って気持ちが落ち着くのだと言っていました。

 

私は「私がこう思うから、相手もそうだろう」と、勝手な思い込みで勘違いしていることがよくありました。 

 

ですが、そうとは限らないので、相手がどう感じるか、相手の気持ちを考えることをもっと大切にしていくこと、これも支援の中で教えていただきました。

 

また、コモンセンスが大切だということです。

コモンセンスとは、「皆んなと同じように考えられる」という共通感覚のことだそうです。

 

相手ならどう思うか、皆んなならどう思うか、を考えていくこと。

また、わからなければ聴いてみることもできます。

私も、わからない時は事前確認するようになりました。

 

この考え方は、家族や友人グループ、会社でも役立ちました。 

まだまだ勉強することがたくさんあります📙📝

 

私は家庭教育を通して大切なことを教えていただきました。

 

アドラー心理学もその1つです。

最初はよくわかりませんでした。

今は、アドラー心理学の中に優しさと厳しさのバランスを感じ、でもその厳しさはまわりまわって優しさになるという本当の意味での大きな優しさを感じています。

アドラー氏が生きた100年前の世界は想像も出来ませんが、過酷な経験もされたそうです。

そのような時代に活躍されたこと、そして100年後である現代の生活にも活かせる心理学を確立されたことに驚きました。

 

また、劣等感への考え方も好きです (劣等感についてはまたいつか記事にしたいと思っています)

お付き合いいただきありがとうございました<m(__)m>

 

私は息子が不登校になり出会った家庭教育によって、今まで見様見真似でしていた子育てを猛反省しました。

子育てについて勉強し知識を得て毎日の生活の中で実践し積み重ねていくことが大切だと知りました。

それは、子育てだけではなく、生きていくためにおいても必要なことでした。

 

実生活への取り入れ方を間違えて失敗したこともありました。

 

 

そんなことなど、これからも記事にしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします(^^)/

 

※支援中の方は、必ず対応前に藤本先生に確認をしてくださいね!

 

2学期スタートですね

 

また一緒に見守っていきましょう(*^^*)